3月20日(火) 高い曇 弱い陽射し 春分だと云うが まだまだ
昨日のつづき、シャックリの薬の副作用が続いている。薬の袋を見ると“コントミン25mm”とあるが、ネットで調べると睡眠誘発剤とあり、シャックリにも効くとある。呑む前にネットで調べれば良かったが ・ ・ ・ 後の祭り、と言うわけで、昼を過ぎてもボンヤリしている。
俺は睡眠薬なるものは初めて服用したが、こんなに身体が薬に敏感だとは思わなかったが。昼飯を済ませても身体全体がだるく、手指もむくんでいる。困ったことは、PCで団体の年度末の〆をやりかけていたが、その資料をどこから曳いてきたのか覚えがないのだ。数字も何を根拠にしたのか、記憶にないことが多い。俺のような日頃からボケが入っているような者にはシャックリが出ている方がよさそうだ。
頭を冷やすために散歩に出たが、裏山に崖をよじ登ろうとしたが足下が覚束ない。あらためて廻り道をして石積みの上を歩くと、春から秋まで小さな可憐な花を見せてくれるイブキジャコウソウが葉を真っ赤にして寒さに耐えている。風が通り抜けるところの葉は全て茶色く枯れているが、石の温もりに枯れることはなく、色を変えて一冬を耐えたようだ。
一段上がったところにあるムラサキシキブの中に、枯れた草が垂れ下がっていた。枯れ草の垂れた先に黒い実が表面をテカテカに光らせているが、この草の名はなんだろうか?このタネをもぎ取ってポケットに入れた。黒い外側の皮に切れ目をいれて、植木鉢に撒いてみよう。
裏山に入りクマササを分けて登っていくと、低いところに落葉松の枝があり、松ぼっくりが着いてた。他の季節なら差ほど気にならないが、花の咲く春には間がある今、ダリアの花のように花びらが重なり合っていた。
不整地の山を歩くと長靴が脱げそうになるくらいに歩きにくい。上の道に張られた鹿除けのネットが見えるところまで登り、方向を変えて降りのコースを歩き始めた。ここは笹の中に太い樹ががある。だいぶ下がったところまで来ると、笹の中に獣道が見えて、その先にあるニセアカシアだろうか、雄鹿が角を研いだあとがある。掌で触ってみるとその角の力強さがキズの深さで判る。反対側の樹には同じ角のキズといっしょに茶色い棘のような硬い毛まで着いていた。ここは鹿避けの金属製のフェンスを張った内側であり、鹿は来てはいけない場所なのだ。
獣害と 云われし所以 人の業 追われし山を 我の居処に(哉)
更に下ってくると、辺りにはまだ春の芽を出している樹はないが、一本だけ赤い芽を見せてくれた。手指のような赤い芽はこの先、花になるのか?葉になるのだろうか?
見るほどに 冷たき春の 芽の赤さ (哉)