3月21日(水) 晴れ 春の陽射し 冬の風 春になりきれない
月末の水曜日ではないが、病院通いとなる。2ヶ月前のこと「3月の後半は学校が休みなので混みますから、早めにしてください」と看護婦さんに言われ、いつもより30分早く予約時間を決めた。それに合わせて家を出るのも早くする。
病院に着いたのは予約時間よりも30分も早くついたが、採血をして眼科へ向かうと予想以上の混みようだった。待合のイスが満杯、隣の心療内科も、泌尿器科も、中央廊下を越した歯科も満杯になっている。そして、いつもは聞こえない子どもの泣き声が賑やかさを倍加させた。しかし、俺は廊下で立って本を読んでいると3頁も進まない内に名前が呼ばれ、視力検査となった。検査は直近のディスプレイに向かって右デス、上です・左カナ ・ ・ ひら仮名の“こ”のようですね。などといい加減な表現で応えるのだが、検査女史さんは「そうですね、ランシですから」とキッパリと言う。俺的にはこの検査女史との対話がリズムを感じるので心地よい。数分の検査で次の診察を待つのだが、不思議にも待合のイスが空いている。この数分の間に何が起きたのかはしらないがイスに座り読みかけの本を開いて、次も数頁数えるほどで診察となった。眼圧15と17、高いですねと医者の声、しかし、この眼圧の乱高下の状況がナゼなのかが判らない。辛いモノを喰ったから、夜なべしてパソコンに向かっていた、とか激しい運動をした ・ ・ ・ とかは関係ないと医者は言う。ここでも、目の中見ますヨっと云って単眼鏡のようなモノを俺の眼に当て、上・斜め右・右と順番に云うのだが、突然一つ飛ばして「左」とかになると、俺は目の玉を左回りで進めるのか、右回りです進めるのか迷う。医者としては患者に「目の中を見まる」と云ったが、実際には眼球を動かす神経の機敏さを確認しているのだろうと勘ぐってしまう。
医者通いでも、昔のように俺の躰に直に手を触れて見るのは眼科だけ、次の内科はデータ重視と云うか、直前の血液検査の結果が表示される画面を見て、数値の変動を指摘するだけで終わるのだが、今日は少し違った。俺も今年で70才になるので、躰の変化を確認しておきたいと云うことから、内視鏡検査を申し込むと予約表が画面に現れて、次の診察日に合わせて見て見ましょうと、その日の検査予定の表が、いつもは俺の血液検査結果だけを表した画面に飛び込んできた。素晴らしい ・ ・ ・ 俺的には検査室へ行って予約を採ってきてくださいと云われることを思っていた。
っと云うことで、後記高齢者予備軍の俺としては、胃癌や食道癌の検査ができる。酒も煙草も呑めない俺的には、新聞の評価基準から云えば低いランクに当たるのだが、臓器提供ドナー登録をしている故、なるべくなら前歴のない臓器を次世代に贈りたい。
全てが終わったのは1時15分、予約時間が30分繰り上げられたことで、いつもよりその分早く終わった。駐車場もスムーズに入れたし、こんな心地よい病院通いは、オマケが必要と“何時もの蕎麦屋”へよった。
今日は写真がないので ・ ・ ・ http://mensabo-tsutaya.cocolog-nifty.com/