物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

カルマン渦

2007-12-04 11:38:04 | 物理学

カルマン渦といわれると「ええっ」という感じがする。流体力学ではKarman vortex という言葉で覚えたから。カルマンフィルターというのが他のブログで話題になっていたのだが、その関連でカルマン渦の話題が出て来たという訳である。そのブログのコメントで私が書いたことを以下にコピーしておく。

「カルマン渦は冬にときどきテレビの天気図の雲の衛星写真に現れますね。天気予報の解説で「これは典型的なカルマン渦ですね」といわれていました。並んだ規則正しい二つの渦の列が画面に現れています。流体力学で昔習った覚えがありますが,谷一郎先生の「流れ学」には多分写真がついていたと思います。でも衛星写真で見られるとは1960年代の当初には思いもしませんでしたね」

私はこのカルマン渦とカルマンフィルターを同じ人が提唱したとのかと思っていたが,どうも違う人らしい。このこともそのブログのコメントで知った。

このごろは何でも便利になっていてインターネットで検索すれば,たちどころにいろいろなことが分かる。でもそうやって知れることはやはり限度がある。自分の要求に応えられるものをいつも見つけられるとは限らない。

だから、自分の疑問を育て、その解明をゆっくりとやっていかないとやはり駄目だ。どの時代になってもそんなにやり方の基本は変わっていない。

どうも星野芳郎の「インターネット批判」のようなものいいだが、ある数学の先生が世界中を視察して回って、インターネット等のコンピューターの教材ができているのはやはり数学とか物理以外で当の面倒な数学や物理ではそのような教材はあまりないとの報告を以前にされていた。

そのときどうしてそうなのかと質問したら、やはり数学とか物理では1頁または一つの式や概念を理解するのに何日もかかったりするので、そういう教材にはなりにくいのだろうといわれていた。