物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

物理の散歩道

2008-03-05 17:59:15 | 物理学

昔ロゲルギストという一団の物理学者のグループがあり、「物理の散歩道」というエッセイだか本を出していた。

若手の物理夏の学校の当番校だったときに坂田昌一先生を講師に招いて話をしてもらった。坂田先生が亡くなる数年前の話である。

坂田先生は講演で「物理の散歩道」などという考えを批判されて、闘う物理学でなくてはならないといわれた。

多くのヒトがそれを聞いて感銘を受けたなどとは思わないが、それでも坂田先生の立つ立場は理解したと思う。

こんなことを思い出したのは数年前に私は「数学散歩」という本を出版したからである。坂田流に言えば数学に本気で取り組んでいないということになる。そうかもしれない。

しかし、私が「散歩」という語を使ったのは教科書風の体系的ではないという意味でつかったのであった。

une promenadeというのは散歩にあたるフランス語だが、「物理の散歩道」風の気持ちも少しはあった。だが「数学散歩」での取り扱いはそんなに散歩風でもないのだが、それにしてもこれは言い訳がましい。


定年退職と老後の生活

2008-03-05 11:33:52 | 社会・経済

定年退職をしたのは3年前のことである。それから自分のやりたいことをやってきたので、生活を楽しくやってこられた。ただ困るのは生活が経済的に苦しくなってきたことである。

新聞を読んでいたら、夫婦二人で320万円の年金生活が標準だそうであるから、ほとんどそれに等しい標準的な家庭である。ところが支出が多いのだ。いまのところ年間約100万円の赤字である。これでは長い目で見れば生活ができない。どうしたものだろうか。

学会は二つほど辞めたが、でもまだ入っておきたいものもある。また雑誌だがいくつかまだ取っておきたい学会誌もある。それらの購読料は全体で数万円だろうが、ここに来て大きな痛手になる。これは自分が月々給料をもらっていた頃にはそんなに感じなかったことである。

勤務を辞めたら、すぐに学会から脱会してしまう人もあり、これは生活を考えた結果なのだろうと今にして思う。生活贅沢をしているわけではないが、普通のヒトにとったら贅沢だと思われることもあろう。どうしたものだろうか。