三人の佐藤とはいうまでもなく佐藤幹夫、佐藤文隆、佐藤勝彦さんたちのことである。
これらの方々は親族ではないと思うが、いずれもすばらしい研究をなさっている方々である。世間的にはごく最近では佐藤勝彦さんが一番有名になっているかと思うが、どの方も負けず劣らずの業績をあげている方々である。
いや、数学者の佐藤幹夫先生と物理学者の二人の佐藤さんとを比べるのはおかしいだろう。そんな比較ができるはずはない。
佐藤幹夫先生は佐藤超関数で有名な方だが、最近といってもだいぶ以前になるが、非線形数学の分野で優れた仕事をしたことでも知られており、先生の門下は佐藤スクールとして知られているという。
ソリトンでの独特な業績で知られている、広田良吾先生が佐藤幹夫さんは天才だと感慨を込めて集中講義でいわれていたことを思い出す。
佐藤文隆さんは一般相対論の新たな解、富松ー佐藤の解をみつけて当時の学会に衝撃を与えた方であるが、その他のことでもアイディアあふれた方である。もう一人の勝彦さんはインフレーション宇宙の提唱者として知られている。