Goldsteinの「古典力学」の訳書の下巻が3月に出版されたのを記念して昨夜訳者の3人が松山市内の某レストランで集まり、ささやかながら打ち上げ会を行った。訳者の一人が健康を害していたり、その後時間がなかなか取れなかったのがこれほど打ち上げ会が遅れた理由である。
まあ、「ともかくも訳書が完成するのを生きて見ることができてよかった」というのが私の偽らざる感想である。それくらいいつ終わるとも思えない作業であった。
もっとも昨年の4月のEさんの退職後は仕事は順調に進んで昨年の10月末には原稿をすべて出版社に送ってあった。後は校正を見ることが残ったが、この校正の段階でも原稿を幾分修正したりして再校で著者校正は終了した。
これでなんとか仕事は終わったのだが、第2版の訳の責任は一番年長の瀬川先生がとってくれていたので、校正の段階で私たちのいくつかの修正要求が通らなかった代わりに責任という点では気楽なものであった。
今回は訳者の3人が平等に責任を持つという方針であったので、各人が責任を免れるわけにはいかない。それでというわけではないだろうが、再校にいたるまで意見が出てきたり、文章の訂正が多かった。それだけいいものができているとは思うが、その判定は読者に委ねるしかない。