武谷三男の著作リストの第2版をつくって素粒子論研究に発表したときにはもう完全に彼が一部でも書いている本はもうないだろうとうぬぼれていたが、そんなことはないらしいということがわかった。Early Histroy of Cosmic Ray Studiesという本にTheoretical Study of Cosmic Rays in Japanという武谷の寄稿が載っているらしい。というようなことがこの数日のインターネットの検索でわかった。
すべての本を入手することはできないのだが、できるだけ彼が一部でも書いている本は手に入れるようにしている。これはしかし、お金がかかることなので彼の寄稿のある雑誌にはまだ適用はしていない。もし適用すれば費用がどれくらいかかるかわからないからである。
先日も失敗をした。インターネットで調べたら、どうも2000年のフランスかどこかであったdark matter の国際シンポジウムで武谷と長崎の発表があったらしいという情報を得て、そのproceedingsをさる書店から3600円くらいで購入したら、そういう記事は全くない。送料も入れると4000円もかかったのに。妻に叱られそうなので、黙っていたがそわそわした様子からおよその様子は察していたにちがいない。
どうしてそういう間違いが起こったのかというとどうもこの2001年に武谷と長崎の「量子力学の形成と論理」という3冊の本が出たが、その同じ出版社からこのproceedingsが出ていて、そのインターネットの広告が隣り合っていたためにそういう間違いが起こったらしい。いやおかしいとはおもっていたのだが、早とちりであった。
こんなことなら、著者の一人と思われている長崎さんにまずは手紙で連絡を取って見るんだったと、後で悔やんだ。どうもそういうこともある今日この頃である。