物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

沈まぬ太陽

2009-11-02 11:39:28 | 映画

「沈まぬ太陽」というのは現在映画館で上映されている渡辺謙主演の映画である。それを昨日雨の中を見に行った。郊外の複合コンプレックスの中にある映画館である。日曜日だということもあったのだろうが、久しぶりにかなり大勢の観客が来ていた。

映画はかなり面白く日航の会社としての腐敗ぶりを鋭く描いていた。もちろん映画では日航という会社名は出てこない。だが、日航がモデルであることは誰の眼にも明らかだろう。昨今日航の経営が左前で倒産寸前であることは新聞やテレビで報じられている。

その経営がうまく行かないことの一部には退職者の年金が高額であることとか地方空港への航行のために多額の分担金を支払っていることとか、どうも会社の経営の仕方ではどうもできないと思われる事情もあるらしい。これもまた自民党政府が何十年も続いたことにもよっているらしいとのことがもれ聞こえてくる。

アメリカの巨大企業のGMにも匹敵するいろいろな事情があると聞けば、さもありなんと思ってしまう。映画ではフィクションであると断られていたが、ここで取り上げられたことは誇張とかなんかはあっても基本的な事情ではあまり違いがないのではなかろうか。

そういうことに鑑みると日航の再建はなかなか難しそうである。