年初の計画などというものはあまり毎年考えたことがない。だが、70歳を過ぎると一年一年が大切である。いつ寿命が来てあの世へということにならないとも限らない。
PPK(ピンピンコロリ)などということを10年以上前に聞いたときには冗談だったが、このごろは政府の要人がテレビで口にするくらいだから、もう冗談などと思うこともできなくなっている。
何をやるにもスロモーにしかできない私だから、てきぱきと自分のやりたい仕事を片付けるなどということはできない。それでも、昨年は数学・物理通信を第5号まで発行したし、毎月1回だが、雑談会を開いた。それにドイツ語のクラスの要約を毎回つくることができた。
それに11月には旧著「数学散歩」の改訂抜粋版の「物理数学散歩」の編集をした。また、まだ発表にいたっていないが、いくつかの数学エッセイを書いた。書いた数学エッセイのあるものはすでに数学・物理通信に載せたものもある。また、5年かかってようやく高校数学の代数部分の一部をレビューするe-Learningをつくった。これはプリントすると255ページにもなった。
愛媛県数学教育協議会の会誌「研究と実践」にもその数学エッセイのいくつかを投稿したが、それらのごく一部は載せられたが、まだその大部分は掲載されていない。これは実際に印刷発行する人が忙しいので発行が遅れているのでしかたがない。
電子書籍で「続数学散歩」とでもいうべきものを今年は発行できたらと考えている。それには積み残しになっている、数学エッセイが一応どこかに発表されることが望ましい。
いま考えつくことはそんなところである。