もちろん, これはFeynman-Hibbsの著書でもう40年以上前の書である。実はMacGraw-Hillのこの書をもっているのだが、ミスプリント等が修正されていると知ったので、このDover版を購入したのである。
この書の一番最後に定積分の公式がついている。その公式の一部はすでに自分でも計算をして導いてみたのだが、まだ全部の公式の導出に成功しているわけではない。
他のpath integralsのSchulmanの書にはこの公式のいくつかが証明されているが、そこにも全部の定積分の公式を証明されてはいない。そして、この元の1965年版ではこの公式の中にもミスプリントがある。それを確かめたかったのと、ひょっとしてこれら定積分の公式が証明されているかと思ったのが、新しい版を購入した理由である。
残念ながら、定積分の公式の証明はなかったが、私も気のついたミスプリントは修正されていた。
日本語でもこのFeynman-Hibbsの書の解説書は米満、高野両博士がアグネ技術センターから出されている。また、今回の新しい版でコメントも追加されている。困ったことにというか、幸いにしてというか元の版に加えて定積分の公式はさらに新しく追加がされている。