cr'emaill\'ereという語で私が思い出したのはイタリア語のcremare(クレマーレ、火葬する)である。冒頭のcr'emaill\'ereはフランス語の辞書によれば「(暖炉の中に欠けて鍋などをつるす)自在鉤」だという。
ここでちょっと表記を注意しておくと ’ はアクサンテギュを表し、\'はアクサングラーブを表す。
NHKのラジオフランス語講座で何回目かの国枝さんとパトリスの放送に出てきた。どうも毎回同じところで反応しているのですでに1回このことをこのブログで書いているかもしれない。
Nous serions tr\'es heureux de vous accuiellir pour notre pedaison de cr'emaill\'ere.
(新居祝いのパーティにみなさんをお迎えできたらうれしく思います)という。このcr'emaill\'ereのcremという綴りに条件反射してしまった。
大学院生のころ、トリノ出身のLivio Allesiという男性に半年イタリア語を学んだことがある。彼がいうにはローマの時代にローマの軍はヨーロッパのどこにでも出かけていた。
そして戦闘があったときにその戦闘で兵士が戦死すれば、楯の上に載せられて帰って来るが、あまりに遠いところでの戦闘では遺体は火葬されて帰ってくるというような話であり、火葬された遺骨はつぼか何かに入れられてやはり楯の上に載せられて帰ってくる。そのときに火葬するcremareという語を教えられた。
その当時に買ったイタリア語小辞典によれば、火葬はcremazi'oneとある。語源としてこのcremという部分が火に関係しているのではないかという連想が働く。
私は言語学者ではないから、その詳しいところはわからないが、そんなことでまたまたブログを書いてしまった。
これはきっと前にも書いたと思うが、prendre la cr'emaill\'ereは「新居祝いのパーティを開く」とフランス語の辞典にはある。