3回目と4回目のバークレイ白熱教室「大統領のための物理学」を見たのだが、うまく要約ができない。
3回目だったかは私がちょっと知っている、原爆とか原子炉の話であったので、あまりメモをとらなかったし、それも途中から見たような気がする。
最終回(5回目)は先週の金曜であったが、エネルギーのコストという題であり、あまりこれもメモをとらなかった。それであまりここで有益なことを書くことができない。
ただ、終わりあたりでムラ―先生が言っていたことがよかった。
科学の問題は客観的にすることができて、科学の問題は客観的にみんなの同意を得ることができる。
そうでなければ、科学的な問題とはいえないだろう。ムラ―さんは「まず科学的な問題を客観的に評価せよ。政治的信条はその後のことにせよ」と言う。
それから一つの問題ではいくつかの意見を聞いて調べることが大切である。これは何でもない方法だが、とても大切なことであろう。
私が自分によくわからない事柄に関していろいろなアプローチをしているのは単に比べるということである。そしてそれらを合わせて考えていくと物事の理解が進んでいく。
これは科学の一番素朴な方法であろうが、それだけに役立つことも多い。
大学の2年だったかに解析幾何学の試験で3つの問題が出た。そのうちの1問しかそのときに解くことができなかったのだが、その1問の解答が自信をもてなかったので、別解を考えて書いた。
そのせいかどうかわからないが、ぎりぎりであったが、その前期の解析幾何学の単位をとることができた。それに懲りて後期の解析幾何学の試験を十分準備して受け、単位を取得した。
友人が先生から私が解析幾何学の優秀な成績の学生だと聞いて、ノートを借りに来てそれを貸したが、そのノートは2度と私のところへは帰って来なかった。
これには後日談があり、優秀と先生が友人に言ったそうなので、優の成績がついているのかと思っていたが、1976年にドイツへ留学するときに大学の時の成績を取り寄せてみたら、なんのことはない評価は良であり、優秀でもなんでもなかった。
このとき後期の試験の準備で解析幾何学の方は単位をとれたが、後期の微積分の単位を落としてしまった。それで3年生の後期にはこの微積分の試験の準備をかなりして、ようやく単位を取得した苦い思い出がある。
ある友人のその当時の言では「これだけ勉強しても、もし微積分の単位をとれなかったならば、点字でも習ってカンニングでもしないと」。
もちろん、理学部で数学の微積分を学んだことのある人なら、誰でも知っていることであるが、普通の計算問題とかは試験には出されない。これは教養課程で単位を取得した微積分とは観点が全く違っており、哲学に近いのではないかなどと私たちの間では噂されていた。