物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

65回目の憲法記念日

2013-05-03 18:20:43 | インポート

私が小学校2年生のとき(1947年:昭和22年)に新憲法が公布された。2歳年上の兄が小学校の宿題で新憲法公布といったポスターを描いたのを覚えている。

その絵が今から見れば、稚拙だとは思うが、結構かっこうよかったと子ども心に思った。絵具ではなく、クレヨンで描いた。

県民文化会館で今年も憲法集会があり、昼食を済ませてから集会に出かけた。集会後に憲法を守れというパレードがあったが、もう老人ということで失礼をした。仕事場に帰ってほどなく下の道路をパレードの行列が通っていった。

シュプレヒコールが聞こえたので、ちらっとバルコニーから覗いてみたらみたら、思ったよりも参加人数が多いようだった。

その行列を先導して街宣車が出ていたが、「憲法9条を守れ」とか「オスプレイ反対」はまあいいとして、「TPP反対」というのも聞こえた。気持ちはわかるが、TPPはもう後戻りはできないだろう。

それくらい、もう昨年の選挙で大勢が決まってしまっているのだ。自民党はTPPに慎重な様子を形の上では見せたが、それは形だけだとわかった。そして、民主党政権ではあれほどTPP反対と大声だった人たちが鳴りをひそめてしまった。

なんという、調子のよさなんだろう。この世の中は。

今日の憲法集会で講演をしたのは宇都宮健児さんで、サラ金からの被害者の救済に力を注いできた人である。昨年の都知事選に出て、当時の猪瀬副知事(現都知事)に負けてしまった。

大差だったように思うが、それでも運動はそれなりの成果があったのではないかという総括を宇都宮さんはされていた。

確かに、今後もずっと運動は続くのだが、手もなく敗北するところは情けない(これはもちろん候補者であった宇都宮さんの責任ではない)。これは候補者の知名度の問題だと言えば確かにそうではあろうが、世の中のあり方がどこか違っているからではなかろうか。それが何であるかはわからない。もしわかれば、すぐに問題解決であろう。

経済学者の美濃部亮吉氏が都知事になったときは、彼は経済学者でテレビにもよく出ており、とても知名人であった。

そして人気もあった。だから、自民党が打倒美濃部を合言葉に立てた候補者を大差で破った。

美濃部氏が3選の後の都知事の候補者として経済学者の都留重人氏を美濃部さんは推薦したらしいが、都留重人氏は学究生活を止めたくなくて、都知事候補になることを断ったと聞く。

都留重人氏はもし都知事になっていれば、美濃部氏と並んだ超大物の経済学者であって、多分人気とか実力もあったと思う。しかし、生き方として政治的な生活を好まず、学究的な生活を好んだということであろう。

哲学者の鶴見俊輔さんによれば、都留重人氏は国から授与されるはずだった勲章もそれを受賞することを上手に断ったらしい。こういう生き方はなかなかできない。

ちなみに都留重人氏のことを鶴見さんは自分の唯一の先生だと言っている。鶴見さんは武谷三男も高く評価しているけれども、私の感じでは鶴見さんの尊敬の念は都留重人氏への方が大きいようにも思われる。


通信3巻3号を準備中

2013-05-03 17:43:17 | 数学

「数学・物理通信」3巻3号を準備中である。6月の発行なので、あわてることはないのだが、そろそろと思って昨日から編集を始めた。編集後記が共同編集者のNさんから、まだ届かないので、まだ途中である。

おおよその編集はできた。昨日はなんだかわからないエラーがでたので、あちこちを修正していたが、それをやっているうちに今日エラーが何となく消えた。

もっとも、まだ図が入っていないのだが、これは図がjpegで、epsのフォマットになっていないからであろう。

これは子どもところへ図を送れば、すぐに変換してくれるので、それほど面倒ではないはずである。

私は3巻4号のための原稿を書かなくてはならない。2つの原稿はすでに昨年末に書いたものを投稿するつもりである。さらに3つめの原稿を書きたい。前にその資料はつくってあるのだが、原稿はまだ1行も書いていない。

これも6月中に発行の予定である。だから、3巻3号と4号はあまり時間をおかずに発行をしたいと考えている。


グラン-ジュテ (grand jet'e)

2013-05-03 13:04:16 | テレビ番組
バレエで、大きくジュテの動作をすること。片足を投げ出して、その方向に軸足で高く跳躍し、投げ出した足で着地する。
インターネットの辞書に上のような説明がある。昨日まで長男夫婦が所用で帰郷していた。長男の嫁が大街道でグラン・ジュテというレストランを見かけたらしい。
それでグラン・ジュテとは何だったですかと尋ねられたが、私もそういう名前のNHKの番組があることしか知らなかった。
放送のグラン・ジュテはあまり見たことがなかったけれど、女性が思い切って何かの飛躍の行動をしたときというようなイメージをもっていた。
フランス語であることはわかっていたので、フランス語の仏和辞典を調べてみたが、それに該当する語はでていなかった。
なんでもすぐにスマホで調べる、子どもが調べてくれて、バレエの用語だとわかった。
ただ、グラン・ジュテという語はこれからもあちこちで見かけるであろうから、知っておかれるとブログの読者の方も物知り顔をすることができるだろう。
ちなみに、フランス語の形容詞の位置のおかれる原則は名詞の後ろである。しかし、よく使われる短い形容詞は前に来ることが多い。
joli, beau(belle), grand (grande), petit (petite) 等の形容詞は名詞の前におく。それぞれジョリ、ボー(ベール)、グラン(グランド)、プティ (プティット)と発音する。
無理やりフランス語の発音をカタカナ書きをするための発音の不忠実さはお許しをお願いしたい。かっこ内が形容詞の女性形である。
une petite maison(ユヌ プティト メゾン:小さな家)といった使い方をする。petitは日本語のプティ・トマトというときのプティである。