物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

歴史に疎いが

2013-09-02 18:09:26 | 物理学

暦史に疎い私だが、

1900 量子仮説の提唱(Planck)

1905 特殊相対性理論(Einstein), 光電効果の理論(Einstein)

1911 有核原子模型の提唱(Rutherford)

1913 原子模型の量子論(N. Bohr)

1915 一般相対性理論(Einstein)

1923 物質波仮説(de Broglie)

1925 行列力学(Heisennberg)

1926 波動力学(Schr"odinger)

1935 中間子理論(Yukawa)

1948 量子電気力学のくりこみ理論(Tomonga, Schwinger, Feynman, Dyson)

などの物理学上の発見のいくつかの年は覚えている。

そういえば、2011年は有核原子模型の生誕100年であり、今年の2013年はBohrの原子模型に量子論の100年目であった。それだから雑誌『数理科学』9月号でボーア特集となった。

2011年には徳島科学史研究会の総会で当時高知女子大におられた大久保茂男さんが有核原子模型の提唱から100年ということで特別講演をされた。

その講演はなかなかインパクトのあるものであったが、それはもうあまり思い出せない。しかし、徳島科学史雑誌にその講演の内容が載せられているので今でも読むことができるのは幸いである。

そういえば、2005年にも特殊相対性理論100年ということで科学雑誌に特集が組まれたように思うが、早くも記憶が定かではない。

それにしても私が新しい科学上の発見の年を覚えていないのはどうしてだろうか。


outgrow

2013-09-02 16:36:25 | インポート

岩波書店のPR誌『図書』9月号に作家大江健三郎さんが若い学生のときにエリオットとオーデンの詩集を深瀬基寛訳で親しんだとあった。

彼の短編の題として『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』はto outgrow our madnessから借りていると書いている。

そして彼と同世代の英文学者からoutgrow という有り触れた単語に引き摺られた小説家とヤユされたと書いている。

ところが私にはこのoutgrowという語はまったく知らなかった。多分outgrowthという語には出会ったことがあったとは思うが。

いま、このoutgrowをWebster辞典で引いてみると

1. to grow faster or larger than

2. to lose or get rid of in the process of growing or maturing [to outgrow one's credulity]

3. to grow too large for [to outgrow a suit]

とある。

大江さんの使い方は2番目の意味で使われているらしいが、outgrowにこういう意味があることなどまったく知らなかった。


数学・物理通信3巻5号

2013-09-02 13:27:46 | 数学

数学・物理通信3巻5号の発行の準備ができた。各著者からも最終点検のOKが出ている。

だが、私はいつもそそつかしいので、もう数日は手元に置いてから発行したいと思っている。

これは長年の自分のそそつかしい性質に思い知らされているからである。何もしないかもしれないし、できあがりの原稿を再度読むかもしれない。その辺はどうなるかは行き当たりばったりである。

要するに少し時間をおくことが大切なのである。できあがったと思うその勢いで発行してはいけない。そのことだけがわかっている。N先生の投稿のある参考文献の記述がちょっと異様に思っているのだが、それを直すのかどうかはインターネットで調べてみないとわからない。

昨日、『解析序説』(ちくま学芸文庫)をインターネットで古本として購入したら、このN先生の文献2と同じものが引用されていたが、ちょっと違った記述となっている。

まずはインターネットで調べてみる必要がある。この文献2は本なのだが、あいにく私はこの本をもっていないので調べることができない。

それでインターネットで調べてから、修正が必要ならば、N先生に連絡をすべきであろう。