昨日、バレンティン選手の56,57号ホームランのことを書いたら、今日の朝日新聞の天声人語で田中将大投手の開幕21連勝の偉業にも触れていた。
これも50数年ぶりの快挙だという。20連勝の記録をもっていたのは西鉄時代の稲尾投手であった。ファンから「神様、仏様、稲尾様」とあがめられたくらいの大投手の作った記録を破ったというのだから、やはり田中投手はすごい人である。それも並大抵のすごさではない。
もっとも本人は「記録のためにやっているんじゃない」という。それはそうであろうが、すごいことには変わりがない。20勝以上で勝つことのできる投手が少なくなってから久しい。
将棋の羽生さんは「大切なのはそぎ落としていく作業です」と言っているそうだ。
「余分なことは忘れた方がいい。大事なことも忘れてもいい。思い出せればいい。その方が独創的な発想が出てくる、と」(「天声人語」からの引用)。
なかなかこの心境には残念ながら至らない。