毎年、友人のR氏がこの時期に外国語教育のミニ会議を愛媛大学で開いている。この会議はもう今年で8回目である。
その会議が昨日と一昨日(9月20日、21日)にあった。私は別に英語とかフランス語とかの外国語を教える立場ではない。単なるアウトサイダーである。日本語でいえば、野次馬である。
だが、R氏の熱意に感心しているので、昨年から出かけている。もっとも今年は他の会合と重ならなかったから出席できただけだ。
話される英語はそれほど難しくはなくておおよそのことは理解できたと思うが、やはり細かなことはわからないことが多い。スピーカーの方々は専門家であるので、ゆっくりと話してくれるし、明瞭な発音である。発表は英語で英語がやはり共通語である。
教えられている言語は英語だけではなく、ドイツ語もあった。今年はフランス語の教育経験を話したスピーカーはいなかった。
いま大学では英語の次には中国語とドイツ語が同じくらいの人気であるが、例年は中国語の方が人気があり、受講者が少し多い。だが、このところの中国との関係が以前ほどしっくりと行っていないので、それだけドイツ語が人気を盛り返しているとか。
中国語はあまり熱心に勉強したことがないのだが、それでもフランス語ほどではないにしても音楽的に感じられる言語である。
だから学生に中国語が人気があるのはうなずける。ドイツ語は最近はゲームを取り入れたりとか会話を中心にしたりと、多種多様な方法で教えられるようになっており、そのことはいいことだが、やはり日本人にとっては入るのに難しい言語である。
ドイツ語の専攻の学生があまり会話とか話す言語としてのドイツ語を積極的に履修したがらないという事実があるらしい。別にこれは大学のドイツ語の先生方の指導がそういう風にされているわけではないのだろうが、どうしてなのか興味深い点である。
数学科に学ぶ学生は数学がますます好きになっていく、少数の学生(数学者になるタイプ)と数学科に学んだために数学が嫌いになっていく大多数の学生とに分かれるのだと私が学生の頃にうわさで聞いた。
これは本当かどうかは私にはわからないが、そのうわさはまったくの虚偽とも思えなかった。
それでも日本人は優れた数学者も多数輩出をしており、私の友人や知人にも数学者の方はおられるので、別にすべての人が数学を好きにならなくてもいいのであろう。
それに数学科出身ではない、数学者もおられるので、そのことは数学の魅力にとりつかれる方が数としては結構おられることを示している。