ブエノサイレス(Buenos Aires)でのオリンピックの招致の演説で演説としては安倍首相の演説が評判がよかったらしい。
演説を単独で見る限り、堂々としていて、かつ安倍さんはgood lookingであり、評判が良かった理由はわからないでもない。
冒頭部に
Some may concern about Fukushima. Let me assure you. The situation is under control.
と述べて後の質疑応答でもしっかりした受け答えだったという。
しかし、この演説は確かにオリンピックの招致を成功に導くには十分だったかもしれないが、国内、特に地元福島の住民からはそう言い切ったことに違和感を感じるという声が聞かれた。
漁業関係者とかには特にどこに「汚染水が制御されているのだ」との思いが強いだろう。海の放射線の汚染調査もされてはいるだろうが、その影響は何年か経ってみないと本当のことはわからない。
ただ、そういうことを心配だとか言っていては東京へのオリンピックの招致は覚束なかろう。そこでunder controlと言い切ってしまっているのだが、日本人としてはやはりそこまで言い切ったことに後ろめたさを感じる(注)。
もっともこういう場でではどういえば、誠実かつ納得が得られたのだろうかというとその解はなかったのかもしれない。
(注) 方便だからどうでもいいじゃあないかという意見もあるだろうが、やはりあがき苦しんでいながらも、真面目に取り組み姿勢を真摯に示すことや表現はなかったかという疑問は残る。