の『代数学の歴史』(現代数学社)に四元数の発見のプロセスが書かれている。私も『四元数の発見』(海鳴社)に詳しく四元数の発見のプロセスを書いたので、ヴェルデンの説明をたどってみるというエッセイを昨日書いた。
大部分はヴェルデンの記述の引用ではあるが、私の見解をそこかしこに入れないとヴェルデンの説明だけではなかなか分かり難いと考えている。まだ草稿の段階なので、完成したら、12月発行の「数学・物理通信」に発表したいと考えている。
ヴェルデンには申し訳がないが、実は私の記述の方が優れていると思う。ただ、ヴェルデンはたくさんの文献を参考にしており、記述を読んで面白いが、それでも四元数の発見の追求という点ではなお掘り下げがもう一歩という気がしないでもない。