今日は子ども日(Kindertag)である。これで思い出したのだが、私にとって、はじめてのドイツ語は中学校のときのスポーツの応援するときの掛け声である、アインス、ツヴァイ、ドライ(eins, zwei,drei)であるとながらく思っていたが、そうではなくて、キンダーブックの中のキンダーであることがわかった。
キンダーブックというのは私の家に数冊あった、大判の絵本である。それをキンダーブックと言っていた。本当のドイツ語なら、キンダーブーフ(Kinderbuch)というべきだろうが、どうしたものかキンダーブックは英語とドイツ語のちゃんぽんである。
ちなみに、Buchは中性名詞だから、das Buchである。子どもを意味するKinderはこれは複数であるので、単数はdas Kindである。小文字でkind(カインド)といえば、英語の親切なという形容詞であるが、ドイツ語の名詞はすべて固有名詞でなくても大文字で書き始める。
キンダーブックにもどると、このキンダーブックを見ていたころは、私の家は朝鮮(今でいえば韓国)の鎮海(Ting-hae:カタカナ表記ならチネ)という桜の名所の小さな町に住んでいた。いつだったか朝日新聞の書籍の広告で韓国に桜の名所の小さな町があってとか書かれた、書籍の広告が出ていた。それで私が「幼児のころ住んでいた鎮海も桜がたくさんあったがな」と思ってよくその書籍の広告を見たら、それが私が幼児のころ住んでいた鎮海のことであった。
その鎮海に住んでいた人でも生きている人は70歳をゆうに超えているであろう。私も今月には79歳になる。ここで生まれた妹でも私よりも2歳年下だから、77歳になる。