「今日は何曜日?」とは日常生活で聞く言葉であろう。だが、これは認知症の人のことを話題にする記事ではない。ドイツ語でこれらをどういうか。それを話題としたいのである。
昨夜、ドイツ語のクラスがあった。そのときに「今日は何日か」か聞こうとして
Welchen Tag ist heute ?
と言おうとしたが、よくわからなかったので R 氏に日本語で聞いた。
彼からの返事は
Den wievielten haben wir heute ?
であった。そう言って彼はコーヒーを買いに階下に降りて行った。それを聞いて思い出したのだが、
Der wievielte ist heute ?
といういい方もあったはずだ。
R 氏が帰って来てそれに同意してくれた。
何曜日かを聞くいい方だが、彼によれば、
Welchen Wochentag haben wir heute ?
であるという。私の記憶ではWochentagではなくて
Welchen Tag haben wir heute ?
または
Welcher Tag ist heute ?
であったような気がするが、定かではない。
それはともかくこういう表現は何十年もNHKのラジオでドイツ語講座を聞いているのだから何回か出てきたことがあるのだが、すぐに忘れてしまって肝心のときに
Den wievieltenとかDer wievielteとかがすぐに出てこないようでは情けない。だが、講座はいつでもそういう話がでてくるわけではないので、忘れてしまうのはしかたがない。それがネーティブスピーカ―と接している者の利点であろうか。
(2018.5.14付記)ドイツ語の先生からご注意をいただいてはいないが、定冠詞がついたときの形容詞の語尾変化は弱変化であるので、den wievieltenと定冠詞がdenであれば、wievieltenとなるらしいので、修正をした。
形容詞の語尾変化はドイツ語を母語としない私たちにとって難しい。日本人のドイツ語の先生もこの点は私たち学習者には少し甘いと思う。すなわち、学習段階が進めば次第に正しくなっていくというふうに。
村田経和、インゲボルグ『標準ドイツ会話』(白水社)には
「今日は何日ですか」はWelches Datum haben wir heute ?
というのも出ている。同書によると
「今日は何曜日ですか」 Was f"ur ein Wochentag ist heute ? または Was f"ur einen Wochentag haben wir heute ?
となっている。この辺は R 氏にまた聞いてみたい。