物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

憲法記念日

2018-05-04 13:02:05 | 日記

昨日は憲法記念日であった。妻が東京に行っていないので、行くのをやめようかと思ったりしたが、県民文化会館まで憲法集会に出かけた。水島朝穂さんの話を聞きたかったからである。

ちょっと遅く行ったので、もう彼の講演がはじまっていた。なかなか講演慣れした話の上手な方とお見受けしたが、それでも途中で眠くなって講演を聞きながらうつらうつらとしてしまった。それから目を覚ましてからでも結構長い時間の講演を聞いた。

数年前の講師のように嫌味なところはなく、ユーモアもあり、するすると講演をされた。彼は憲法学が専門らしくて、いろいろ詳しかった。憲法は「国の在り方や理想を示すものではなく、権力を縛るものである」ということがくりかえし言われた。

1953年の生まれというから、私よりも14歳年下であるが、なかなか碩学である。頭がよくて、話もおもしろい人という印象だった。彼のインターネットを見て下さいということを言われていた。


Wer zuletzt lacht, lacht am besten.

2018-05-04 11:58:32 | 日記

「最後に笑うものが一番よく笑う」という意味だ。これはドイツのことわざだという。

Wer zuletzt lachtは副文でlachtは笑うという意味の動詞である。ドイツ語では副文章では動詞の位置は文節の最後に来る、いわゆる定動詞後置である。そして、つづいて主文章がコンマの後のlachtから始まる。

文全体では定動詞が2番目の位置に来るのが規則であるが、この場合の定動詞lachtは文字通りには文章の2番目の位置には来ていない。しかし、Wer zuletzt lachtという副文章がこの文章の主語となっているので、役割としてはこの副文章は一語と見なされる。それでlachtは文章の要素としては2番目の位置にある。

どこかでかすかに覚えているのは推理小説で、英語の文章をつくった人がドイツ語風であるので、これは犯人がドイツ系のアメリカ人だとか推測されるというのがあった。多分、エドガー・アラン・ポーの小説か何かだったように思うが、定かではない。

副文章の定動詞後置にあたるものが英語にも残っている。「私はあなたが誰だか知っている」というとき、I know who you are.であり、I know who are you.ではない。どうしてだか高校での英語の先生は教えてくれなかったが、いまから思うと英語とドイツ語は兄弟の言語だから、ドイツ語と英語の共通の元の言語に副文章の後置の原則があってそれが残っていたものだろうと推測される。

ただ、ドイツ語ではそれがもっと広範に残っているといってもいいのだろうか。