という映画の最後の終わりのほうの一部をテレビで見た。前にも見たことがあったはずだが、覚えていない。これはポーランドの話で第二次世界大戦中のことらしい。
ユダヤ人のピアニストがどこかに隠れて住んでいるわけだが、それがドイツ人の将校に見つかる。だが、なんとか見逃してもらえて戦後に生き延びるという話である。
この将校がピアニストを見つけて声をかけるところを見た。ピアニストは空腹で缶詰を開けようとしていたときにこの将校に見つかるのだ。
将校:何をしている。Was machen Sie da ?
ピアニスト:・・・
将校:職業はなんだ。ききとれなかったが、たぶん Was sind Sie von Beruf ?
(注: Wovon nehmen Sie ? と言っているらしい。何度も予告編を聞き返したが、わからない)
ピアニスト:ピアニストです。Ich war Pianist. (直訳すれば、ピアニストでした)
将校:こちらへ来い。Kommen Sie her !
将校はピアノのあるところまでピアニストを呼ぶ。
将校:なにか弾け。Spielen Sie (et)was !
ピアニストはなにか曲を一曲弾く。遠くで大砲の音がする。
ピアニスト:あれはなんですか。Was ist das ?
将校:ロシア軍が近くまで来ている。もう1週間くらい生き延びればいいだろう。(ここらあたりのどういう風にいったかは聞き取れなかった。勝手にドイツ語訳をつくれば、Die Russen sind schon nah. Vertragen Sie noch eine Woche oder so. )
将校:何という名前だ。 Wie heissen Sie ?
ピアニスト:シルヴァーマン (??)Ich heisse Silvermann. (名前はこういったかどうか Sylvermannとでも綴るのであろうか。彼は実在の人物で、高名なピアニストであったという)
そのあとで、またこの将校はピアニストの隠れているところへやってきて黒パンをくれたり、ソーセージをくれたりする。また自分たちが撤退するときには、自分の着ていたコートまでピアニストにやる。
これは実話だったのか、さらにピアニストは長生きをして、戦後も活躍するが、将校はソ連の捕虜収容所で1952年に病気で亡くなったという。
日本語の映画のタイトルは「戦場のピアニスト」であるが、原題はThe pianistであった。
(2019.1.11 付記) 昨夜ドイツ語のクラスがあったので、R 氏に聞いてみたが、Wovon nehmen Sie ?ではドイツ語としては意味が通らないという。それでまた上の話しは振り出しにもどった。
(付記) R 氏に見てもらったところWovon leben Sie ?と言っているということであった。この言い方はこの場面ではいいかもしれないが、ほかの場面では理解しにくいとのことである。