「おもてなしの基礎英会話」はいうまでもなく、「もて基礎」とも略されているが、中川翔子さんがゲストの英会話のNHKのEテレの放送である。ほかにハリー杉山さん、井上一平先生が出演されている。
2020年の来年は東京でオリンピックがあり、外国からもオリンピックを見に大勢の外国人が来られることが予想される。
それでというわけでもないのだが、私が長年聞いているNHKのラジオのドイツ語講座でも中級編ではここ数年日本各地を巡るとか日本が話題となっている。
昔なら、聞いたことがあるのはカフカの「変身」だとか「城塞?」だとか、ストルムの「みずうみ」だったりした。だが、最近はそういう文学はほとんど採用されないような気がする(注1)。
フランス語の中級でもそういう傾向がある。昔にはフランス語ではメリメの『マテオ・ファルコネ』だとかも採用されていた。『マテオ・ファルコネ』は歴史家の羽仁五郎が紹介していたので、関心があった。また、原作そのものではないが、カミユの『異邦人』のドラマであった(注2)。『カルメン』もドラマ仕立てか抜粋で読まれたと思う。
最近はフランス語でも日本の紹介が多いような気がする。
別にフランス語を学ぶのにどちらでも不都合はないのだが、やはり外国人の来日が多くなっているからだろうか。
半ば本気でだが、どうも私たちも生活が苦しくなっているので、観光ガイドの通訳として生活費を稼げという暗示なのだろうか。
韓国にもう10年以上前だが、昔住んでいたチネ(鎮海)を訪ねたときに、ソウルから日本語の達者な女性ガイドが来られて私たちのグループを案内された。言葉がよくできると生活ができるのである(注3)。
もっとも残念ながら、私にはまだそれほどの能力がない。
(注2)カミユとカタカナで書いてしまうとなんだかカ・ミ・ユとわけて発音されそうだが、数年前の常盤貴子さん出演のフランス語講座「旅するフランス語」ではカミュと2音節に聞こえた。