昨日、量子暗号のことを書いた。その記事の始めの部分は普通の暗号文について書いてあった。
たとえば、一文字ずらすとfoxがgpyとなるという。gpyはまったく知らない語である。
それで思い出したのだがIBMという有名なアメリカのコンピューターのメーカーがある。アーサー・C・クラークの小説の「2001年宇宙の旅」か「2010年宇宙の旅」の映画をテレビで見ていたら、そこに出てくるコンピューターがHALという。
これはそのころ一緒にその映画を見た子どもがいうことには、このHALは上に述べたIBMを一文字づつ前のアルファベットに変えたものだという。これはアーサー・C・クラーの遊び心がさせたことであろう。
もっともアーサー・C・クラークはケンブリッジ大学で物理だか、数学を専攻したとかいうから、けっこう科学の素養のある人である。