今日は8月1日である。
昨日岩波の雑誌『図書』の8月号を受け取った。その一番目と2番目の エッセイの中にたまたまなのかそれとも意図してのことだかわからないが、詩人・吉田一穂さんのことが出ていた。
聞いたことがない名前だが、詩人としては優れた人だったらしい。それらのエッセイの中に吉田さんの「母」という詩が引用されていた。
小池真理子さんの書かれたエッセイの方にはその詩の一部だったが、みやこうせいさんの聞き取りからは全体が引用されていた。
母
あゝ麗しい距離(ディスタンス)、 (注):カッコ内は実はフリガナ
つねに遠のいてゆく風景・・・・・
悲しむの彼方、母への、
捜り打つ夜半の最弱音(ピアニッシモ)
どういう状況で書かれたものか知らないが、いわくがありそうな詩である。