前にも書いたことだが、名うての女たらしだとI love youといってI love you very muchなどと余計な very muchなどという修飾語はつけないなどと小田実の本で読んだことがある(注)。それと同じことがフランス語でもあるらしい。
これは前から知っていたことである。
ほんとに愛している人にはJe t'aime. といってJe t'aime beaucoup.とかいってはいけない。beaucoupは「とても」とか「たくさん」とかいう意味であるのに。
これについてはあまりフランス語の講座でも詳しくは説明はされないのだが、副詞beaucoupとかがあると相対的になって「好きだな」くらいになって「愛が深い」という意味にはならないのだとか。
同じ現象が英語にもフランス語にもあることを知ったわけだが、どうしてそうなるのかはあまり詳しくは説明がされないような気がするのは私だけだろうか。
(注)小田実の本の名前を忘れたのだが、「カタコト英語入門」とかそういった類のタイトルだったか。