「知っている語彙数」とは私にとってはドイツ語の語彙数という意味である。自分で思っているのはたぶん3000語と4000語の途中くらいではないかと思っている。
しかし、明らかに5000語には至っていない。大学の熱心なドイツ語の先生なら、5000語に満たない語彙しかない人は相手にされないかもしれない。
私のドイツ語を学んだ H 先生などは普通の大学生にでも3000語くらいは期待していたと思う。
それだとようやくほぼ60年を経て、ようやく H 先生の最低の基準を満たしたということになる。
教養あるドイツ人ならば、1万から3万くらいのドイツ語の語彙があると言われていたと思う。
いま先刻もD"urreという「乾燥」とか「かんばつ」とかを表す言葉を知った。これは5000語の中には入っていない。
昨夜のドイツ語のクラスでeinstellenという動詞が文章の中に出て来たが、この語が「休止する」という意味を持っているとは説明を受けるまで、知らなかった。
「(車をあるところに)入れる」というような意味は知っていたと思うが。だから、知っている言葉でも意味の多重性の数分の一しか知らないということである。