物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

球面線形補間の新しい導出になるのか

2022-06-07 16:57:15 | 数学
金谷(かなや)さんの方法をすこし洗練したら、意味の通った新しい球面線形補間の導出法になるかどうか今考えている。

私が理解できなかったと一度は放り出した方法だが、意味をつけることができそうな感じもしている。

Gram-Schmidtの直交化法ではないが、あるベクトルに垂直なベクトルの見つけ方があることはわかった。簡明さではGram-Schmidtの直交化法にはかなわないが、それでもそういう方法があることはわかった。

いまはそういうことの議論ではなく、もうちょっと違った観点が成り立つかどうかを考えている。それが成り立つのかはたまた単に類推だけであるのかはまだはっきりしない。

眠っていたときにどうも新しい導出法として考えてよさそうだとの感触をつかんだ気がしたが、どうも目覚めて見れば、まったくの根無し草のようでもある。

もう少し突き詰めて考えて見る必要ができた。

(2022.12.19付記) 金谷(かなや)の方法をきちんと突き詰めてこれが球面線形補間の導出の一つとなっていることを確かめた。これはすでに「数学・物理通信」12巻5号(2022.9.9)に書いた。関心のある方はインターネット検索してみてください。名古屋大学の谷村先生のサイトに行きつくはずである。

(2023.9.27付記) 球面線形補間ということでは、金谷の方法にこだわる必要はない。いくつかの球面線形補間の導出法を小著『四元数の発見』に書いたのでそちらを参照して下さい。Gram-Schmidtの方法による簡便な導出をそこに書いた。

『四元数の発見』は昨年11月だったかに第2刷が出ている。ミスプリントもほぼ修正したので読みやすくなったと思う。

(2024.10.28付記) 『四元数の発見』は第2刷のときに気の付いたミスプリは修正したのだが、昨日見ていたらやはり修正をした方がいいことを見つけた。

前から気がついていただろうが、直すことを忘れていたところだった。まったくのまちがいでもないのかもしれないが、修正をした方がいいところだ。

6月の子規の俳句

2022-06-07 13:37:16 | 本と雑誌
もう6月になった。

日ごろ忙しくしていると月日の経つのが早い。

さて、6 月の子規の俳句を紹介しておこう。

  禅寺になにもなきこそ涼しけれ   子規
  Coolness ---
       there is nothing 
       in the  Zen temple    (Shiki 1896)

子規は30そこそこで亡くなったと思うが、詠んだ俳句は2万句とも3万句ともいわれる。普通の人間のできることではない。

私たちが毎月1句だけ紹介していくのなら、ほとんど無限に子規の俳句はあると感じるだろう。

松山は特に子規の出身地であるし、いまでもE大学の近くの平和通りには大きくはないが、子規の俳句の句碑とか漱石の俳句の句碑がある。

それ以外にもいたるところに句碑がある。こんなに句碑の多い町はさすがに他にはないだろう。JRの駅前にも大きな句碑がある。

 春や昔 十五万石の城下かな

であったか。