ラプラスの悪魔とは何だったか思い出せなかったので、インターネットを検索したら、次のような記述があった。この説明だと物理学の力学を学んだことのある人にはわかりやすい。
(以下、インターネットの無断引用:はじめ)
ラプラスの悪魔とは、フランスの数学者ピエール・シモン・ラプラスによっ て提唱された仮想の存在です。 彼は、もし全ての粒子の位置と運動量、そして物質やエネルギーに関する情報が完全にわかれば、未来の全てを予測することができると主張しました。
(引用終わり)
「ラプラスの悪魔」を私は「ラプラスの魔」と前のブログで書いたが、同じつもりである。また英語のWikipediaでも説明がある。
Laplace's demon (ラプラスの悪魔)
In the history of science, Laplace's demon was a notable published articulation of causal determinism on a scientific basis by Pierre-Simon Laplace in 1814. (Wikipedia)
説明はほとんど同じである。articulationという語を知らないが、人間が考えた仕組みとでもいうのであろうか(注)。
もっともそういう初期状態の情報知識をすべて得ることはできないので、これは実際には到達不可能な仮定ではある。だが、そういう理想状態を考えるというところが数学者らしい。
(注)articulationをいま辞書を引いてみたら、「(言葉による)明瞭な表現」とあった。