2次不等式の解き方を忘れていたことに気がついた。
それで実際に昔やっていた方法でやってみた。それでようやく2次不等式の解法を思い出したという訳である。高校で十分に練習して、その解法を「死ぬまで忘れない」とたかをくくっていたが、やはりそうではなかった。
実はあるよく知られた結果を「はたして本当か」と信用できなくなったというのが、その2次不等式の解き方を復習した原因である。
解き方をきちんと思い出せないなら、昔学んだ学習参考書を参照しなくてはならないかなとまで思い詰めていた。だが、そこまでする必要はなかった。
「2次式を因数分解してその符号を調べる」ということを紙に書いてみた。まるで中学生か高校生のように。そのやり方までは忘れていなかった。やれやれ。
Cauchy-Schwarzの不等式を導くときにこの2次不等式の解法が必要だったのである。