物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

天才ピアニスト・ブーニン

2024-02-19 11:49:44 | 本と雑誌
昨夜、たまたまピアニストのブーニンが日本の4か所でピアノ・リサイタルを開いたという番組を見た。

彼は天才ピアニストと言われた人らしいが、なんらかの身体的病気でピアノが弾けなくなり、10年の空白期を超えて復活したらしかった。

今では日本に住んでおり、それも奥様は日本人であるらしい。わたしは番組を途中から見たので、10年の空白期についてはよくわからなかった。

よくわかったのは彼がドイツ語を話し、奥様もドイツ語を話すということだった。字幕がついていたのだが、私には彼の話すドイツ語がわかった。端正なきれいなドイツ語を話す人だった。

元ライバルのフランス人ピアニストが激励のために彼を訪問されてフランス語で話されているのも聞いた。こちらのフランス語も字幕もあったのだが、音声できいてもほぼ理解できた。

音楽はわからない。私はあまりピアノの音は好まないのだが、彼のピアノの音は耳障りではなかった。よい演奏だったのだろう。

私も片言のドイツ語を話すが、ドイツ語はあまり「いかした」言語だと思っていなかった。認識を改めるべきだろう。

弧度法2

2024-02-19 10:34:22 | 数学
弧度法2として坂江正『ピタゴラスからオイラーまで』(海鳴社)のある図について話しておこう。

この本の206ページに円周を1ラディアンごとに区切った図が出ている。
そして円周をほぼ半周するのに3ラディアンが必要だが、もちろん半周になるには3ラディアンではすこし足らない。あとおよそ0.14ラディアンが必要である。

同様に円周を1周するには約6ラディアンが必要だが、もとより6ラディアンではまだ円周を一周できない。この6ラディアンにプラスして、なお、およそ0.28ラディアンが必要である。

なんでもない図だが、さすがにこれは手練れの数学教師の面目が現れた箇所であろうか。

どういうことかというと、だれでも円周は弧度法で測った角度として見れば、2\pi ラディアンなのは知っているが、それを円周を1ラディアンごとに区切って見せたところである。こういう実感としての数学を学べる生徒さんは羨ましい。

(2024.2.20付記)latexで円周率のパイを書いたつもりで、\paiと書いていた。今日見直して\piであることを確認したので、修正しておく。

なんでもないことだが、よくあるまちがいである。