昨日、朝食のときに出た話だが、電子レンジの誕生にまつわる話である。
アメリカのシカゴだったかどこかの空港のレーダーの解像度がある特定の方向で、ある特定の時間、たぶん午前10時ころだったかに悪くなるという現象が起こった。
その現象がどうして起こるかを調査してみたら、その時刻に空港の近くを流れている河をゴミの運搬船が通っているということがわかった。
そのゴミから出るアンモニアの分子の蒸気が空港のレーダーの発するマイクロ波を吸収するので、その時刻のレーダーの解像度が落ちるのだということがわかったという。
要するに、物質がマイクロ波の電波を吸収するということが知られたのであった。
この事実から食物や飲物に含まれる水の分子を振動させる波長のマイクロ波の電波をだして食物や飲物を温める機能をもった電子レンジ(microwave)ができたという訳である。
なんでも不思議に思ってその原因を追究するという科学者の執念を大事にしたい。