今日も短歌の翻訳を紹介します。
西行といえば、歌人として現代にいたるも有名な方である。その西行の短歌ととして有名な
願わくは 花の下にて 春死なむ
そのきさらぎの 望月のころ 西行
である。
これの英訳は朝日新聞の2月11日号に出ていた。ピーター・マクミランさんの訳である。
It is my wish that I may die
around the same time
as the Buddha passed away
when the moon is full
and under a cherry tree in full bloom.
ちょっと英訳が長くて、元の短歌の簡潔さを損ねているような気もするが、
それだけ訳のほうは意味がはっきりしている。
around the time
when the moon is full
and under a cherry tree in full bloom.
でいいような気もするのだが、釈迦が入滅されたその同じときというのはちょっと西行さん、欲張りすぎの気味があるような気もするのだが。