いつものことだが、この年になると祝日は関係がない。それで仕事場に出てきた。
休むのは日曜日にだけ決めている。この年になると極端に言えば、毎日日曜日である。
だから、何もしないで毎日を過ごしたいと思えばそうすることもできないわけではない。しかし、そうはしないで自分の好きなことをしている。
「小人閑居して不善をなす」とかいわれる。そうかもしれないが、いつか誰かの役に立つときが来ると信じて好きなことに精を出している。これは客観的にどうであるかはわからないが、好きなことに精を出せて私自身は幸せである。
昨日、小著『四元数の発見』の第2刷の1冊が私の手元に出版元から届いた。いくつかのミスプリを修正した最小限の修正版である。
修正した原稿に加えて追加稿も送ったのだが、今回はその追加はしないという出版社の方針だったのでしかたがない。これは出版社もいくらかの利益を得なくてはならないので。
ここ2,3年私の著者の売れ行きが急によくなって、出版社から増刷したいと要望があった。亡くなった辻信行社長が知ったら、喜んでくれただろうに。
昨日もちょっとインターネットサーフィンをしたら、講談社ブルーバックスの松岡学さんの『数の世界』とか今野紀雄さんの『四元数』とともに参考文献に挙げてあるサイトがあった。
『数の世界』は講談社ブルーバックスだけあって読者が多いと思うが、四元数の箇所の種本は私の本だと思う(もちろん一部は松岡さんのオリジナルもあるが)。逆に、この本によって私の本も知られるようになったのかもしれない。ここらへんはなかなかその功罪は一言ではいえない。
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