毎年この時期になると土日と京都南座に前進座の観劇ツアーに出かけている。今年も明日から明後日にかけてである。これは松山市民劇場の恒例の行事の一部なのだが、これを世話している妻たち3人の方々の方針で一応今年を最後にしようということになっている。
これは30人の参加者を集めることがだんだん難しくなっているからである。バスには36人まで乗れるのだが、36人は無理としても30人を越えないと採算がとれない。ところがこの30人を集めることが極めて難しい。
はじめ募集を始めた11月頃には優に30人を越えて集まるのだが、そのうちに12月半ば頃までに毎年キャンセルの連絡が相続くのである。はじめは募集人員の30人を越えているので、計画はスタートしているので、途中で中止するわけにはいかない。途中でキャンセルが出て、30人を切るという事態になるとその穴埋めは世話人の重要な仕事になる。
日本人はグループで行動するという習性があるので、グループの数人が行くことを止めるとそのグループは誰も行かないという現象が起こるのである。
ところがお願いして無理にでも誰かに参加をお願いできる能力をもった世話人は残念ながら妻を除いてはいない。それで、妻の心労は少なくない。だから、観劇ツアーを今年で最後にしようという妻の気持ちは痛いほどわかる。
もちろん、旅行の途中では別の世話役のNさんがバスの出発時にちゃんと人数がそろっているかを数えたりする等の世話をかいがいしくされるし、休憩やバス旅行の途中でのアナウンス等のお知らせ役は世話人代表のHさんの仕事である。
彼は旅行の途中で集団がはぐれないようにとの配慮から真っ赤なセーターを着込んでいて、途中の見学等でグループのメンバーがはぐれそうになったりしたときなどにその赤いセーターは目印になる。
昨年だったか、宇治の平等院を見学したときにメンバーの数人が構内に入ったところの出口ではなく、別の出口から出てしまった。そのためにバスが10分くらい彼らがバスまで帰ってくるのを待ったが、そのときにはメンバーが胸につけていたオレンジの記章が役に立った。平等院の係員からその記章をつけた方々が別の出口から出て行きましたよとの情報を得て、間違って数人の方々が別の出口から出たことがわかった。
それとそのはぐれた方がもっていた携帯電話でなんとか連絡がついて、世話人はほっとしたものだった。事情がわかって、全員がほっと胸を撫で下ろしたのを覚えている。
ということで明日のブログは休みます。