維新の党の松野頼久新代表は、平成27年2015年5月24日(日)、地元の熊本市で記者会見し、年末までの、野党勢力の結集に意欲を示しました。
報道によると、松野さんは次のように語りました。
「できれば年内にと思っている。いろいろな再編の形はあるが、民主党だけでなく、そのほかの政党を含めた幅広い結集ができればよいと思っている。国民から『野党が必要だ』と言ってもらえるような状況にしていくのが、われわれの仕事だ」
「過去の選挙結果をみると、衆議院で100人以上いれば1回の選挙で政権交代が可能になる。野党再編で政権交代を目指すという党の基本方針を巡って党内に温度差はないと思う」
松野さんのいう「勢力」は、会派だったり、政党だったり、両方の意味合いと考えられます。
年末というのは、臨時国会を終え、来年7月の第24回参院選に向けて、組織基盤の強化が12月31日までということになるとの日程感だと思われます。維新の党が、いわゆる大阪都構想の住民投票でコマーシャルにどれほど使ったのかも、動きの底流になるかもしれません。岡田さん、松野さんは持続可能な政党・政治団体づくりにこれまでも個人的な実績をあげてきています。
当ブログの調べでは、仮に昨年12月の第47回衆院選で、民主党、維新の党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたち、野党系無所属が小選挙区で一人に完全に一本化していた場合、自民党は270議席程度(現在は290議席)にとどまり、野党4党は140議席(現在は117議席)程度をとっていた可能性があります。ということは、まず完全に一本化し、自民党が1位になった小選挙区のうち、30区程度が野党系に移れば政権交代が可能になります。
今後、比例復活を含めて複数の現職国会議員がいる選挙区での調整がカギになります。
そもそも、第47回衆院選で、民主党と維新の党がバッティングした小選挙区はほとんどありません。
愛知12区の重徳和彦、中根康浩両衆議院議員、大阪10区の辻元清美、松浪健太両衆議院議員、大阪11区の平野博文、伊東信久両衆議院議員の3つの選挙区で、どちらかが国替えや比例転出を求められることになり、自治体議員も含めた当事者が合意することは容易ではありません。
このほか、北海道3区、群馬1区、千葉9区、新潟2区、長野3区、大阪19区で現職議員を含めた野党調整が必要になります。
さらに、長野2区、大阪8区、大阪12区、兵庫3区、兵庫7区、愛媛2区、長崎4区、鹿児島1区では、元職や新人ら野党総支部長の調整が整えば、 統一候補の当選が有力になります。
このように、調整が必要なの15選挙区ほどになってきます。
民主党規約では衆議院統一会派には、両院議員の承認(基本的には全会一致)が必要なので、中根さん、平野さんへの配慮が不可欠。
一方、参議院では、民主党の議席が大きく上回っており、全国比例での調整はまったく不要。選挙区に関しても維新の党の新人が意欲を示さない限りは調整はまず不要です。
ただ、参議院民主党で、衆議院社民党と支持組織が重なる議員は、本人のみならず支持組織を含めて、否定的になるかも。参議院社民党で来夏改選の全国比例選出、福島みずほ、吉田忠智両参議院議員の再選戦術もカギとなりそうです。
いずれにせよ、第189通常国会の安保法制、労働法制の野党共闘ができるかどうかがカギになります。
以上
[写真]定例記者会見する、民主党の岡田克也代表、衆議院内民主党控室、2015年5月15日、筆者(宮崎信行)撮影。
民主党代表の岡田克也さんは、平成27年2015年5月15日(金)、衆議院内民主党控室で定例記者会見をしました。
第48回衆院選(平成30年2018年末までに施行)の公認候補となる、民主党総支部長のうち、前回惜敗(ほとんどが元職)した「暫定総支部長」の任期が今月末で切れることについて、
「できる方はどんどん総支部長にしていく」
と語り、玄葉光一郎選挙対策委員長に、公認内定となる総支部長を「個別にヒアリングしたり、状況を精査したりして、あまり時間をかけずに決めていく」よう明確に指示したことを明らかにしました。
岡田さんは「前回は全体の作業が遅れた」との認識を示しました。これは、海江田万里代表の下の選挙対策委員長が、自らの代表選立候補への布石として、前・元衆議院議員の公認作業を、人によって恣意的に早めたり、遅らせたりしたのではないか、との批判が党内にあることを意識したものです。
岡田さん第48回衆院選の体制づくりで、10年前と同じく、「岡田代表―玄葉選対委員長コンビ」を結成。玄葉さんは「岡田内閣の官房長官コース」で、玄葉さんが代表選に出ることは100%ないので、政権再交代に向けたベスト、ベターの布陣をしきます。
岡田さんは、第18回統一自治体選挙(先月12日・26日投開票)の結果も踏まえ、「人によってタイミングのずれはあると思う。問題なく総支部長を再任する人と、課題を克服してもらう人などいろいろな方もいる」としました。
岡田さんは、前回衆院選(12月14日投開票)の惜敗者は、全員暫定総支部長にしているものの、本人が辞退したケースがあることも明らかにしました。
[写真]民主党代表代行の蓮舫さん、2015年2月5日(木)、民主党本部、筆者(宮崎信行)撮影。
民主党代表代行の蓮舫さんは2015年2月5日(木)午後5時から定例記者会見を開きました。代表代行の定例記者会見は長妻昭さんと蓮舫さんが隔週で、基本的に木曜日の午後5時から行うことになっており、蓮舫さんの定例会見は今回が初めて。
司会は、民主党衆議院議員で役員室次長の山尾志桜里(山尾しおり)さん。
[写真]司会を務めた、山尾志桜里・民主党役員室次長、2015年2月5日(木)、民主党本部、筆者(宮崎信行)撮影。
代表代行2人の役割について、長妻さんは党共生社会本部などの党の理念、蓮舫さんは党改革創生実行本部などの党の再生を担うイメージだと、岡田克也代表が描いているとしました。
ところで、きのう(2015年2月4日)付の読売新聞 15面に「論点 民主 岡田新代表選出 バラバラ政党脱して」と題して石田勝之・日大教授の論考が載っていて驚いてしまいました。
先々月の第47回衆院選埼玉2区から石田勝之さんが立候補しなかったので、どうしたのだろうと思っていましたが、母校である日大教授になっていたようです。私は学校法人日本大学グループに多少詳しいのですが、石田さんがいる学部、キャンパスは現在全国の日大を束ねるリーダーがいるところだと思います。
石田さんの論考について、私の方でまとめさせてもらうと、民主党は良い政策を打ち出しながらも、党内対立で一致した対応ができず、消費税論議などの重要政策でも党が割れ国民が嫌気をさす「バラバラ政党」になった。努力しても周りからは認められない悪循環が続き、人材が集まらなくなり、候補者を衆院全選挙区に立候補できなくなった。だが、約60年続いた自民党と比べても、政治家としての資質や政策立案能力などで負けない人材もたくさんいるはずだ。議員数が減り、少なくなった人材を一つにまとめて生かし切ることが何より大事だろうーーとしています。
そのうえで、石田論文は、「岡田民主党は箱根駅伝で初優勝した青山学院駅伝部を見習え」とまとめます。「今年の正月、恒例の箱根駅伝は、青山学院大学が初めて総合優勝を飾った。同校は以前、古豪といわれる伝統校の選手から、青学なんかと軽く扱われ相手にされず冷たい視線を感じたという。その敗北感、屈辱に諦めることなく、監督・コーチ・選手が一丸となって、あわてず、焦らず鍛え抜いた成果が初勝利につながったのだろう」と、石田日大教授は論文をまとめています。
さらにきょうの日経新聞で青山学院陸上競技部の原晋(はら・すすむ)監督がインタビューに答え、他大学出身で「中国電力の伝説の営業マン」だった原さんが、「3~4年で箱根出場、7~8年でシード権、10年で優勝争い」ーーというスケジュール感を青学側に示してから、陸上競技部監督に就任したことを明かしています。
[画像]2015年2月4日付読売新聞15面。
で、きょうの民主党本部に戻って、蓮舫さんに聞いてみました。蓮舫さんは間髪入れず、「青学は私の母校だ」と語りました。そして、「4年前にも順位が上がってきた時期があって、寮におじゃまして、原監督にも、奥さんにもお会いしましたが、『10年かけて青学を強くするためにはまず人材だ』として、まずは、全国から優秀な高校生をスカウティング(人材発掘、採用)するために、全国行脚をした』と聞いた」とのエピソードを披露しました。
そのうえで、蓮舫さんは「(青学駅伝と)民主党の再生とつながるところもある」と語り、「民主党はこれまで、二大政党だから、旗があるから集まってこい、というおごりがあったのではないか」と分析し、今後は「民主党は県連がしっかりと地域にねざして、本部と支部のつながり感をもっと濃厚にしたい」と語り、県連、総支部が評価する人材を党本部が速やかにスカウティングできる体制をとっていきたいとしました。
ただ、これに先立ち、「さしせまっている統一地方選が大事だ」として、各地方組織のローカルマニフェストの方向性について、党本部が速やかにお墨付きを与えるようにしたいとの認識も示しました。
岸田文雄外相が、再来週の18日(水)、19日(木)のニューヨークでのテロに関する国際会議に出席したい意向を示していることについて、「私たちは与党にいるときも、野党にいるときも、何が何でも閣僚が予算審議の場にいなければならないという立場ではない」との民主党の基本原則を発信しました。
なお念のため付け加えると、きょうは見てませんが、ニコニコ生放送で「仕込みだろ」とコメントしている人が散見されますが、こんなこと仕込んでませんよ。蓮舫さんが青山学院出身だというのは公開情報です。特定秘密も大事ですが、まずは、公開情報がイチバン大事です。
【追記 2015年2月9日 午後10時】
記者会見の記録は次のとおり。
○党勢回復に向けて
【フリーランス・宮崎記者】
昨日の読売新聞に(元民主党所属国会議員の)石田勝之日大教授が提言を寄せている。その中で、今年正月の箱根駅伝で青山学院大学が初めて総合優勝を飾ったことに触れ、民主党も青学のように歯を食い縛り、悔しい思いをいつの日か晴らせる努力を重ねることだと。青学の原監督は10年で優勝争いをするとビジョンを掲げて立て直し、11年後に優勝した。原監督の話を聞いてみる考えは(党改革創生)担当の代表代行としてあるか。
【代表代行】
青学は私の母校でもありますので、今年の箱根駅伝はひときわ感動していたのですが、4年前になりますか、あの時にも青学が健闘して徐々に順位を上げてきたのですが、その時に私、陸上部の寮にお邪魔させていただいて、後輩でもある学生たちと意見交換をする時に、原監督とも奥様とも話をしました。その時に、10年かけて優勝するのだと。それにはまず人材育成が大事だということで、原監督はスカウティングを人に任せないで、自らが高校生に実際に行って、両親やきょうだいにも話を聞いて、友だちからも話を聞いて、本人の意向をしっかり聞いて、それで青学にお迎えするかどうかを判断する、「全国行脚」をされてきたという話をされました。
ある意味、民主党の改革にもつながるところだと思うのですが、民主党の看板だから、二大政党を担うから、自民党じゃない政党だから、旗を揚げるから寄ってこい、という時代ももしかしたらあったかもしれません。
でも、私たちはもうそういう時代ではなくて、しっかりと今の自民党に対抗する“旗”である政策、それは長妻さんのもとで今作っていますが、それをしっかり担ってくれる方たちを、岡田代表をはじめとして地域に密着して、その地域から発掘して一緒に育っていって、一緒に党をつくっていく。この作業は、やはり今ご指摘いただいたように、我々も学ぶべきところで、とても大切なところだと思っています。
【フリーランス・宮崎記者】
自民党は、どちらかと言えば派閥がスカウトするというところがあったが、民主党としては党の中のどういった組織でやりたいとお考えか。
【代表代行】
基本的に私たちは地域に立脚した政党ですから、やはり都道府県連のあり方、都道府県連からしっかりとそこは市町村の人たち、あるいは県の人たちの議論を尽くして、我々に上げていただく。そのことによって民主党と地方支部のつながり感をもっと濃厚にしたいなとは思っています。
【追記おわり】
[写真]江田五月・第18回民主党代表選中央選挙管理委員長(中央)、左は難波奨二委員(参)、右は本村賢太郎委員、民主党ニュースから。
総理大臣を選ぶ、第18回民主党代表選挙が平成27年2015年1月7日(水)、江田五月・民主党中央選挙管理委員長が告示しました。
18日(日)に郵便投票開票、国会議員票投票で、新代表(ネクスト総理)を選出。おそらく28日(水)の衆議院本会議で、第3次安倍首相の所信表明演説に対する代表質問でデビュー。代表任期は2017年9月末まで、衆議院議員任期は2018年12月までとなりますが、第48回衆院選で総理大臣候補として、一気に官邸を奪うことになります。2020年の東京オリンピック・パラリンピックで、天皇陛下の開会宣言、舛添都知事の開催都市パフォーマンスを支えながら、各国首脳との会談、治安維持を担う、第98代総理大臣になるかもしれません。あるいはオリンピック後の後始末(事業仕分け)や経済安定をはかる第99代総理大臣になるかもしれません。
江田五月さんは、参議院議長経験後も、現在ネクスト法相として現役。実は、細川・羽田内閣のあと、社民連の江田さんは新進党に、菅さんはさきがけに分かれていた時期があります。この間、第2回新進党党首選で、江田元科学技術庁長官は、選挙管理委員会の名寄せ委員長を務めました。党員外でも1000円を払うと郵便投票ができたのですが、結果、「小沢一郎君16万票、羽田孜君5万票」という極端な結果になりました。私はこのとき、人間関係で、小沢陣営だったのですが、総支部長から3万円を受け取り、銀行で、30枚の用紙にはんこをおしてもらった後の、男性行員から「しんしんとうさん~~」と呼ばれた時の待っている客の「ああ、あの件だな」という冷たい視線が忘れられません。公選法適用外の選挙ですから、私に刑事的な責任はないと考えます。その後、米沢隆幹事長の投票用紙焼却命令(細かいことはいいませんが、これは正しい判断)、羽田孜さんらの太陽党結党(先行離党)につながってしまいました。そして、第3回党首選で、小沢一郎さんが鹿野道彦さんに勝ったものの僅差だったことに切れてしまい、数日後に解党するという暴挙に出ました。
江田さんにとっては雪辱戦です。
また、2009年5月の代表選で中央代表選挙管理委員長を務めた古川元久さんも、「開かれた代表選」を求めるアピールを、江田現委員長に提出しました。2009年5月の代表選で、小沢グループによる集団的不正行為があったことを念頭に踏まえたものと考えられます。
今回は、昨年5月末に定時登録した党員・サポーターですが、ノルマにこたえるための二重登録者が多いので、名寄せが必要になります。なんらかの間違いで2枚受け取った有権者は毅然と破棄しましょう。また今回から、党員・サポーターでも、日本国籍を持たない人は投票できません。
第1回民主党党首選では、菅直人初代代表(暫定的代表)に対して、新生党元青年委員長の松沢成文代議士が挑戦。その後も、結果として一度も出馬したことにはなっていませんが、河村たかしさんが2度立候補表明の記者会見。うち1度は、「18人推薦人が集まった」ことになっていますが、うち2人は佐藤道夫さん、山本孝史さんで、この名前は故人となった今でも、インターネット検索で、その足跡を知ろうとする人が連日います。一方、川崎・生田の豪農で、米国留学歴もある慶応ボーイの松沢さんや、愛知県最大の進学校歩いて0分の河村商事2代目社長で、今は息子さんに譲っている河村たかしさんは、今、民主党にいません。1993年の初当選から22年経って、日本を代表する政治家になった松沢さんや河村さんは、この4月の統一地方選でも、日本列島のどこにいっても、「あっ、民主党の人だ!」と指をさされるでしょうに。慚愧に堪えません。いったい、民主党の訴える、「格差の是正」とはどちらをどちらに是正することなのでしょうか。
第18回民主党代表選には、長妻昭候補、細野豪志候補、岡田克也候補の3名が立候補しました。
熱戦の火ぶたが切られました。
第48回衆議院議員総選挙で国民に「総理大臣候補」の選択肢として示す、民主党代表を選ぶ、第18回民主党代表選挙が、来週、2015年1月7日(水)告示されます。郵便投票の開票や、国会議員らの投票と、全体の開票、新代表選出は、2015年平成27年1月18日(日)午後2時からの臨時党大会になります。
2015年の第18回民主党代表選(任期2017年9月末まで)の情報はこちら(民主党ウェブサイト)。
私たちがめざす政権交代可能な政治の一翼をめざす、我々民主党としては、歴史を前に進める選挙です。
我々、22万7910人の民主党員・サポーター(議員党員含む)がこの第18回代表選にのぞむうえでの心構え、原則を私(宮崎信行)も1党員の立場から、「さわやかドクトリン」としてまとめ、ここに発表します。ご参考まで。
ぜひ、ご一読のうえ、さわやかにたたかいましょう!第48回衆議院議院総選挙で、官邸を取り戻しましょう!
2015年民主党代表選「さわやかドクトリン」 2015年1月4日発表 宮崎信行制定
(1)さわかにたたかいましょう!
私たち22万7910人の党員・サポーターの背中を、ほかの、1億人の有権者が見ています。公職選挙法の適用対象外ですが、公選法の規定などをできるかぎり準用して、だれが代表になっても民主党の信頼と信用が高まるよう、さわやかたにたたかいましょう!
(2)主体的にかかわりましょう!
党員・サポーター参加選挙は、2002年、2010年に続き、今回が3度目。複数の仲間の総支部長を支えたい、「ノルマがきつい」との声にこたえて、複数の総支部に登録している人も多いでしょう。今回は「我が党結党以来、初めての臨時代表選での党員・サポーター投票」ですので短時間での名寄せとなりました。江田五月中央代表選挙管理委員長は、我が党機関紙「プレス民主2015年1月2日号」で、「もし1人に複数枚の投票用紙が届いてしまった際は、党員・サポーターの皆さんに破棄していただくなど、ご理解とご協力をお願いします」と呼びかけています。今回選んだ代表は次の衆院選で総理になる可能性が高く極めて貴重な投票用紙なので、仮に2枚以上届いた人は心が惑うのが人間としては当然。しかし、一事が万事、党全体の信頼性に疑念が生じると、第48回衆院選での党の伸長にかかわります。全党員・サポーターが当事者として、「良い準決勝」を仕上げる心構えで、主体的にかかわりましょう!
(3)素直になりましょう!
民主党は、日本で唯一、政権担当能力を持つ野党(The opposition party)という日本国民共有の公共財産です。「今回は組織を固める代表を選んで、総選挙直前にフレッシュな顔にかえて選挙で勝とう」などという策を弄しても、解散権は、自民党総裁(首相)にあるので負けます。何事も中途半端はいけません。代表の任期は2017年9月末まで、次の衆院選は2018年12月まで。いつ選挙があっても、一発で総理大臣として官邸に入ってすぐに行政府を取り仕切れる人物を選ばねばなりません。我々の組織のトップというよりも、「ネクスト総理大臣」を選ぶために、素直になりましょう!
(4)世代交代は与党になることだと心得ましょう!
代表選で世代交代をめざす声があります。私は長く英国の二大政党を研究していますが、代表・党首(ネクスト首相)の世代交代の時計の針は、下野直後の党首選で進んでいますが、ネクストキャビネットは議員互選のため平均年齢はあまり変わりません。一方、政権交代後の与党の内閣は、例えば、昨年7月の内閣改造で62歳(男性)、41歳(男性)、41歳(女性)、38歳(女性)が入閣し、74歳(男性以下同)、72歳、62歳、58歳、57歳が閣外に去っています。つまり政権交代ある二大政党政治では、与党期の大臣ポストを使って世代交代をしているのです。しっかりと、与党になれる代表、総理大臣を選んで、与党に返り咲き、大臣ポストを得て、組閣し、改造する。世代交代は与党になることだと心得ましょう!
(5)総理大臣を選びましょう!
民主党代表は、総理大臣または総理大臣候補のいずれかしかありえず、「民主党の社長さん」の資質と「日本国総理大臣(候補)」の資質はなるべく同一にしていくことが、今後も我が党が国政選挙で過半数に前後する議席を得続けることにつながります。代表選をめぐって、目先の利益である、自分の地位、生活環境への思惑で、「民主党の社長さん」を選んでも、その人物が総理にふさわしくなければ、4年前後将来に、最悪の事態がやってきます。そもそも、民間企業では、社長さんが落選して後継者を選ぶことはなく、一般のサラリーマンにとっては、今回の我々の代表選は垂涎の的です。しかし、権利を持つということは義務を持つということと表裏一体です。私たち党員サポーターは、登録料を払って権利を得ているのですから、「社長」ではなく「総理候補」を選び、総理候補を、4年以内に総理大臣にするために地方選、参院選、衆院選で民主党ドアステップを登りましょう。総理大臣を選びましょう!
以上
[画像]NHKニュースおはよう日本のサイトから。
代表落選にともなう第18回民主党代表選(1月7日水告示、2015年1月18日日曜日開票)について、NHKニュースおはよう日本6時台の「おはようコラム」とNHKラジオ総合の「ラジオ朝一番」で、NHKの安達宜正・解説委員が解説しました。
この中で、安達解説委員は次のように解説しました。
「構図も決まっていませんから、少し気が早いですが、党員・サポーターの票がカギです。代表選挙は国会議員や候補者、地方議員、党員・サポーターに一定の割合で票を割り当てられますが、党員・サポーターにはおよそ4割です。サポーターは民主党の応援団。年間2000円の会費を払ってなります、党員とあわせて23万人。かつて菅総理に小沢元代表が挑んだ代表選挙でも、この票が勝敗を左右しました。こうした人たちが民主党の現状と行方をどう考えるのか、それがカギになるように思います。」
このように、筆者(宮崎信行)を含む全国3万人の党員と、20万人のサポーターの投票がカギになるとしました。
民主党の、民主党員・サポーターによる、日本国民のための選挙。
改正憲法改正手続き法にもとづく、公職選挙法改正法案は先の臨時国会で審議未了廃案になりましたが、8党共同提出なので、次の第189通常国会に再提出される見通し。成立後1年後に施行なので、第24回参院選から、18歳、19歳も有権者になるでしょう。
常在戦場の第48回衆院選ですが、反対党総裁の任期を考えれば、3年後を想定すべきだと私は考えます。そうなると、2000年(平成12年)生まれも有権者になると想定すべきです。
私たち日本国民の4000人に1人の民主党員、500人に1人の党員・サポーターは、第98代内閣総理大臣の候補を、国民に示すという大役を果たさねばなりません。
私は第12回民主党代表選挙で、たびたびのエントリーで「民主党の社長を選ぶのではなく、日本国内閣総理大臣を選ぶ選挙だ」と主張しました。 しかし、このときは、党員・サポーターが参加できませんでした。そもそも、一般人の感覚では、社長が落選することはありません。
澄んだ心で駆け引きなく代表を選ぶべき。私も平成6年政党助成法による、小沢一郎恐怖症で、年末は予定を入れないように十数年来しており、今年は暇なんで、ていねいに、自分の心を磨いて、新年に臨みたいところです。「日本国内閣総理大臣にふさわしい」と胸を張って、おススメできる代表を選べる自分でありたい。私の現時点の考え方はまったくの白紙です。ただ一つ言えることは、明鏡止水の心境だということです。
2013年9月7日(日本時間8日午前5時)過ぎ、IOCのジャック・ロゲ会長は2020年オリンピックの開催地を「東京」と発表しました。
オリンピックというのは、開会式で天皇陛下が開会宣言され、五輪旗は開会式でブエノスアイレス市長から東京都知事へ、閉会式で東京都知事から次の市長へ渡りますので、内閣総理大臣の出る幕はまったくありません。
とはいえ、一つの目標ができました。
2020年、官邸を取り戻す、民主党が政権を取り戻してオリンピックを迎えましょう。
とくに2019年夏の参院選で勝利し、できれば民主党第1会派を6年ぶりに取り戻すことが民主党政権の安定につながります。2015年、2019年の統一地方選で、少しずつでも、地方議員、とくに市町村議員の厚みを増すことが大事です。
2020年というと、岡田克也さんは67歳、筆者は46歳になります。
海江田万里民主党代表(ネクスト総理)は次の談話を発表しました。
2013年9月8日
民主党代表 海江田万里
本日、国際オリンピック委員会(IOC)総会において、東京が2020年オリンピック・パラリンピックの開催都市に選出された。
東京都や招致委員会をはじめ、関係者の今日までのご尽力に敬意を表し、国民の皆さん、世界各地から東京での開催を応援していただいた方々とこの喜びを分かち合いたい。
東京開催に至る過程においては様々な困難があったが、世界の人々の応援によって切り抜けてきた。それに応えるためにも2020年、我が国は東日本大震災からの復興、原発事故の克服はもとより、東洋の平和で豊かな国、勤勉でしなやかな日本人の姿を、オリンピック・パラリンピックを通じて世界に発信していかなければならない。
民主党は、これまでもスポーツの振興に取り組み、オリンピック・パラリンピックの東京招致に積極的に取り組んできた。東京での開催がオリンピック・パラリンピックの理念を具現化するとともに、平和友好の祭典として、世界中の人々に夢、希望、感動を与える大会となるよう全力で協力する。
以上
◇
なお、警察庁ホームページによると、2013年8月9日現在の東日本大震災の行方不明者は2656名。(死者は1万5883人)。行方不明者の内訳は、青森県1名、岩手県1145名、宮城県1299名、山形県2名、福島県1606名、東京都7名、茨城県24名、栃木県4名、群馬県1名、千葉県21名、神奈川県4名。
2013年9月8日現在(あるいは前週末終値)の経済指標は、日経平均株価1万3860円81銭(出来高およそ22万株)、ダウ平均1万49070ドル06セント、円ドルは99円56~58銭、円ユーロ130円63~67銭、円元16・119~16・129円。長期金利は0・790%(第330回新発10年国債)。
主なニュース
[国際]化学兵器使用疑惑のシリア非難で共同声明(日本、アメリカ、韓国、英国、フランス、サウジアラビア、トルコ、豪州、カナダ、イタリア、スペインの11か国)、ロシア・サンクトペテルブルクでのG20サミット。
[国内]宮崎駿監督が2013年9月6日、公開中の「風立ちぬ」を最後に長編アニメーション制作から引退記者会見。
[プロ野球]東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手(24歳)が開幕20連勝でシーズン記録タイ、昨年から24連勝のプロ野球記録更新。
[経済]NTTドコモが米アップルのiPhoneを発売する見通しとなり携帯電話会社(ソフトバンク、au)の競争激化。
連合の古賀伸明会長は2013年8月23日(金)放送のBSフジテレビ「プライムニュース」に出演しました。日本のテレビ局は敵の経団連(ボンクラ米倉弘昌会長)が主導してつくったため、連合会長が出演する機会が少なく、労働運動の分断工作により、労働組合に加入すると貧乏になるという正反対の理屈で、多くの無産階級労働者が労組に入らず、身をほろぼしてきました。
古賀さんは、まず、3期目続投について、「それはまったく観測報道。立候補すらしていない」として、10月3日・4日の連合大会で決まるとしましたが、終始笑顔。
その後、民主党が衆院選、参院選で連敗した理由について「3年3か月の民主党のガバナンス、マネジメント、まとまりのなさ、政策推進能力(のなさ)が信頼を失い、それがまだ戻っていない」と分析しました。
そのうえで、「民主党のもうちょっと期待しましょうや」と語りました。橋下徹・日本維新の会党首については、「一緒にやれない」としながらも、「官公労について誤解がある」と語りました。自民党・経団連・マスコミの悪のトライアングルによる情報工作に橋下さんが洗脳されていることを示唆したと思われます。
山口二郎北大教授が「民主党の再生は3年後ではなく、5年から10年かかると思っている」と語ると、古賀さんは「そうですね」と相づちを打ち、「僕も一緒ですよ。総選挙が終わった時には、10年かかると言ったが、10年では長すぎる。次の次ということで6年と(最近では)言っている」と述べ、第47回衆院選では党勢回復により野党第1党としての議席数を回復し、第48回衆院選で政権交代をめざす考えを明確に打ち出しました。私も同感であり、頼もしく感じます。
非正規労働者の組織率が5~6%であることについては、「一歩一歩前進している」として増えてきているとの考えを言明しましたが、名指しはしませんでしたが、一部の産別で温度差があるとしました。
そのうえで、企業合併による高度成長期の組合数の増加にあぐらをかき、働き方の多様化に応じた組合員勧誘のしかたができていなかったとし、「1990年の連合結成時に先輩たちが目指した通り、1000万連合(1000万組合員)をめざしたい」とし、その目標年次を2020年としました。政権交代の目標を「10年後」としたことと、1000万連合の目標年を2020年としたことには相関関係があるかもしれません。
いずれにしろ、労働組合法第7条で、企業は組合と交渉しなければ法律違反になります。非正規の人も一人でも入れる労組に入って身を守るべきです。まあ、組合費ぐらい払ってくださいよ。
1000万連合という足腰の下、民主党の第48回衆院選での政権交代に向けて、私も無産階級のみなさんとしっかりと心を一つにして、すえながく、支持してまいることを確約します。