インターネットの時代。「知ってて書かない政治部」も時代の変化に迫られています。
私は、2012年1月13日の内閣改造で、閣外に出る中川正春文部科学大臣が、2012年2月10日の復興庁設置法の付則の施行により閣僚ポスト1人増により再入閣することを知っていたんですが、書きませんでした。ところが、2月10日になると、岡田克也さんに近い、与党・民主党国会議員までが「だまされた」という趣旨のことを言っていて、その話はお蔵入りにしました。
まあ、上の段落の話は、どうでもいいとして、インターネットの時代では、知ってて書かずに、ここぞ、という時に書くと、後で、騙された感が強くなってしまうようです。
私がきのう、取材した次の内容は、既に産経新聞さんの電子版の「記者会見詳報」で、最初のページから6回クリック、7回クリックすると出てくる内容です。ただ、解散後、公示前の今の時期にそれをていねいに読んでいる当事者も少ないでしょう。
民進党の残余財産は保全されるのかと民進党代表に聞いてみた20171005
ゆうべの段階では発信に悩んだのですが、きょう、玄葉光一郎さんが無所属での第48回衆院選出馬を発表しました。玄葉さんの涙が、さきほどの報道ステーションで流れました。当代一流の役者です。すでに、岡田克也さん、安住淳さん、中川正春さんらも、無所属でたたかうことが決まっています。
なによりも、民進党出身の、前原誠司さん、枝野幸男さん、岡田さん、玄葉さん、安住さん、中川さんらの確実な議席継続を願っています。誰のせいか、は別として、政策もへったくれもない第48回衆院選です。とにかく、前職に議席を維持していただきたい。
そして、10月22日(日)から何が始まるか。そのヒントは動画にあります。岡田さん、玄葉さん、安住さん、中川さんらは、離党していないので、今も、その時も、民進党員なのです。もちろん既に離党した先生も、2000万円振り込まれたからそれでいいでしょ?
羽田孜先生の四十九日もすまないうちの第48回衆院選。政権交代可能な二大政党政治のスタートは、私にとっては、10月22日からなのです。共産党さんの躍進にも期待!
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[写真]左から、岡田克也さん、江田憲司さん、安住淳さん、野田佳彦さん、平野博文さん、平野さんは衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
岡田克也さん、野田佳彦さん、安住淳さん、平野博文さん、江田憲司さんらは、第48回衆院選を無所属でたたかうことになりました。
民進党は2日、総支部長全員に1500万円を送金。金庫のお金をとりあえずは、平等にスリム化したといえます。
枝野幸男さんが立憲民主党を結党し、代表に就任。これで、野党は、希望の党、民進党、立憲民主党、社民党、自由党、共産党に分裂しました。自由党の小沢一郎さんも、衆院選の小選挙区に候補者を擁立せず、無所属で出馬する公算が高くなっています。
平野博文さんは、前回惜敗率83%で復活しており、無所属のたたかいは楽ではありません。
岡田さん、野田さん、安住さん、平野さん、江田さんらが、第48回衆院選で議席を得た場合は、無所属グループとして、野党再編のキーマンになりそうです。会派には、立法事務費月65万円が支払われます。民進党では、2003年当時の岡田幹事長提案で、全額、党本部に上納されていました。
10月22日以降、さっそく、金庫の取り合いになることが予想されており、再来年の統一地方選、参院選まで、動揺が収まらない公算もあります。投票日2日前にも交付され、その後再計算になるでしょうから、民進党の「お金をめぐる冒険」は、新進党を上回る金額の争いになります。
立憲民主党については、日経新聞や産経新聞の社説がリベラル結集により政策軸が分かりやすくなったと歓迎。一方、岡田さんは「保守とリベラルが共存した政党による二大政党制」が現実的だとの考え方を示しています。
自民党系無所属の当選者はほぼ全員が同党に追加公認になる見通しで、中村喜四郎さんらが中心になりそうです。
(現)野党系無所属グループの動きが注目されることになりそうです。
(C)2017年、宮崎信行。
[写真]小沢一郎さんと前原誠司さん、それぞれ、2014年12月と先週(2017年の今月)に、筆者・宮崎信行が撮影。
前原誠司さんは、解散による第48回衆院選の実質スタートとなった平成29年2017年9月28日(木)午後3時半過ぎから、緊急の記者会見を開きました。
民進党(1996年結党)を解党して、希望の党(総務省に届け出の見通し)に合流することについて、前原さんは
「小沢一郎先生とは人を介してお会いし、何回も何回も食事をする中で、やはりこの方は素晴らしい、自民党の幹事長、権力の中心にいた方だなと思った」とし
「いろいろなアドバイスをいただいた」
と語りました。神妙な表情で答えました。
その一方、前原さんは民進党資金は98億円ではないかとの毎日新聞記者の質問に対して、うすら笑いを浮かべながら「もうちょっとある」との見解を示しました。私は40億円程度しか本部には無いと考えていますが、それはさておき。前原さんは
「その使い道はまったく決めていない」と語りました。
構想はこれに先立つ、同党会合で代表一任を得ました。
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(C)2017年、宮崎信行。
[画像]28日付読売新聞、キャプチャ。
先週の金曜日の官報を見て、「あれ変だな」と思うことがあって、民進党本部の政党交付金の「基金」(年越し貯金)が、40億円「しか」ないことに気づきました。政権交代選挙の時のテレビCMが製作費・広告枠あわせて80億円だったので、第48回衆院選の軍資金は足りるのかなと心配していました。
仮に民進党が分党した場合は、国会議員1人辺りで2000万円程度しか分配できない程度のお金でしかありません。
で、明けて今週月曜日、小池百合子さんが「希望の党」結党と、代表就任を発表。どうやらアッという言う間に党を乗っ取られたようです。小池さんが探していたスポンサー、パトロンは、民進党だったのです。
政党助成法第14条は、「政党交付金の支出の定義」ということを定めており、借金返済と貸し付けを禁じています。
希望の党が、全国に小池さんの緑のポスターを張るとして、仮に5億円と見積もっても、選挙結果によっては、来年4月20日までに買掛金を払えないのではないかと目論んでいました。当然、公認料ゼロ、供託金全額候補者負担で、候補者を募っていたようです。ところが、民進党の「40億円」をあてにすれば、ポスター印刷代などはすべて買掛金、ツケにすればいいことになります。
ところが、前原さんが、民進党員の衆議院議員(きょう正午過ぎまで)に公認を出さずに、希望の党から公認を得てほしい、ときのう、決めたようです。この場合は、希望の党のオリジナルメンバーは、他人から借りたり、買掛金にして、手元に1000万円程度の現金があれば、法務局に600万円供託して、立候補して、かなり高い角度で衆議院議員になれます。選挙後に600万円の供託金が戻ってきて、残りの400万円は、支部交付金で事務所家賃、ポスター印刷代、車上労務員報酬などを払えます。おそらく年内にすべてケリがつきます。
ですから、民進党は完全に乗っ取られたのです。これは、きょうの両院議員総会で、否決してほしいところです。ただ、もうこの話が出た夕べから今朝にかけて、希望の党の立候補希望者は数十人単位で増えたと考えるべきです。もちろん、きょう午後1時からの民進党両院議員総会での我々の良識を代表する議員の逆転に期待します。
[写真]もろ手をあげる、前原誠司さん、2017年9月1日、筆者・宮崎信行撮影。
前原誠司さんの父親は住宅ローンの見通しが悪くて自殺されたとしています。私は今43歳ですが、私は生まれてから今朝にいたるまで、一貫して創業社長の息子です。対照的な人生です。私もカモフラージュのために、「父も博徒にホテルに監禁されて大変だった」というような話を繰り返していますが、私の人生の方が良いに決まっています。羽田孜内閣時代に、前原誠司さんは「民主の風」というものをつくって日本新党から分裂し、羽田内閣の安定性を損ねました。羽田先生の四十九日も済まない間に、民進党を分裂させたのです。
35年の住宅ローンというのは曲者です。なぜなら、親から子への世代交代はおおむね30年、孫への世代交代はおおむね80年と計算する人が多いです。35年の住宅ローンだって、3000万円の土地建物と2000万円の借金を残して死んでいくなら、まったく子に恥じることはありません。この程度のことが分かっていない人が多いです。私に言わせれば「当たり前のこと」「人は死んでも、法人は生き続ける(ゴーイングコンサーン)」ですが、世の中の人は当たり前でない方が多いようです。
新進党だって、参議院議員及び地方政党「公明」を別にして失敗したし、そもそも、今回の選挙の争点は、解釈改憲・平和安保法制の是非です。
賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶといいます。前原さんは1期生のときの失敗という経験に学ぶのではなく、京都2区の地盤を若手に譲った方が、民進党という法人が存続して、前原さんを慕う人が子々孫々に残るのではないでしょうか。
いずれにせよ、岡田克也さんが所属する政党を支持することにし、岡田さんのご判断を待ちたいと考えます。
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(C)2017年、宮崎信行。
羽田孜さんの葬儀・告別式が、東京都立青山葬儀場でしめやかに執り行われました。
きょう、平成29年2017年9月8日(金)のこちら東京は朝は雨でした。しかし、告別式があった午後1時から午後3時過ぎまでは天高い秋晴れでした。私は前日の天気予報からこうなるのではないかと思っていましたが、やはり秋晴れとなりました。
政権交代ある二大政党政治は「道半ば」という人が多いのですが、私は、21世紀になってから、民主党、自民党が相次いで衆院選での単独過半数で総理大臣をとったのだから、「ほぼ完成している」と考えます。きょうの秋晴れのように、確信をいたしております。
喪主は綏子夫人で、葬儀委員長は、野党・民進党の前原誠司代表。与党・自民党の安倍首相は午後1時40分ちょうど、菅官房長官は午後2時40分ちょうどと、1時間違いで登場し、官邸を守る責任感を見ました。隣接するアメリカ「赤坂プレスセンター」のヘリの離着陸は2時間で2回程度でした。ご家族が長く住まれた、衆議院青山議員宿舎のすぐ隣になります。
卑近なことですが、菩提寺は、私の家と全く同じ、真言宗智山派でした。これは以前知っていたような気がしますが、きょう、あれと感じました。
【追記 2017年9月9日 朝7時半】
ですから、羽田孜さんも私も、真言宗(密教)なので、輪廻転生の思想があり、二大政党制をめざしたのかもしれませんね。
【追記終わり】
上田市でもお別れの会が開かれると聞いておりますので、そちらの方もご確認ください。
いろいろなことがありましたが、羽田孜さんの政権交代ある二大政党政治、私は完成したと主張します。すべて含めて、まあ、よかったのではないでしょうか。
(C)2017年、宮崎信行。
[写真]民進党代表に就任した前原誠司さん、2017年9月1日、筆者・宮崎信行撮影。
前原誠司さんが民進党代表になりました。任期は平成31年2019年9月末まで。
東京タワーたもと、芝公園の東京プリンスホテルで開かれました。
頻繁な代表選に、世間の関心は極めて低く、冷たかったです。参加した民進党議員も、SNSの発信が極端に少なくなっていましたから、気づいていたはずです。ただ、会場はもともと定員に合わせて用意したわけで、記者も入れれば、800名から1000名ないしそれ以上が参加し、熱気にあふれました。ちなみに、ある県連の幹事長をつとめる4期の地方議員は何度も党大会に参加していますが「地方枠で紛れ込んじゃったんですよ」と語っていました。5期以上やっている地方議員でも、一度も党大会に呼ばれたことが無い人もいるでしょうが、その辺は、そういったところのようです。
和やかに代表選が進みましたが、国会議員票で、棄権3票、無効8票があったことが発表されると、大きくどよめき、凍り付きました。凍り付いたまま、終わった印象ですが、前原新代表がそのことに言及したので、ちょっとだけ温まった印象です。
この11名。何が書いてあるか私は取材して、知りました。ただ、会場で調子に乗って、ある社に「私書かないから」と言って伝達してしまいました。他事記載の無効票は、ある実在する若手議員の名前。それと、前原代表と近しいある非議員の名前が書いてありました。いずれにせよ、11名や8名が集団離党ということではなく、意外と締め付けのきつい選挙だったので、なんらかの反発があったようです。
ただ、ガンバロー3唱が終わり、代表、前代表、臨時党大会実行委員(選挙管理委員)、補選候補予定者らが、ひな壇にいて、実行委員が締めのあいさつをしているさいちゅうに、おそらく300名くらいいっせいに立ち上がって帰ってしまったので、なんだこいつら、どうにもならないなという終わり方でした。
現職、元職、新人らが全員登壇しましたが、なかなか全員当選しても、内閣はつくれないな、という印象です。まあ、二段階でやっていくしかないのではないでしょうか。
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宮崎信行。
[写真]岡田グループ、左から鉢呂吉雄さん2014年ごろの旧民主党機関紙「プレス民主」からスキャン、安住淳さん2017年5月17日国会内で筆者・宮崎信行が撮影、岡田克也さん2014年の第47回衆院選で埼玉県内で筆者・宮崎信行が撮影、玄葉光一郎さん2013年8月議員会館内で筆者・宮崎信行が撮影、中川正春さん2013年の衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット、大串博志さん2014年の衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
岡田グループが自主投票を決めました。
グループの事務総長役である、大串博志・民進党政調会長が、ゆうべ17日夜からけさ18日朝にかけてSNSで発信しました。
●民進党がまたぞろ代表選。
民進党は、またぞろ、代表選(ネクスト首相選)を行うことにし、平成29年2017年9月1日(金)に臨時党大会を行うことにしました。枝野幸男さんか、前原誠司さんのいずれかが就く見通しで、8月21日(月)告示されます。NHK日曜討論などで討論番組が行われる見通し。
●岡田さんは枝野さんを推薦するものの、グループは自主投票、新代表の下、民共調整で主導権へ。
岡田克也前副総理は党代表(ネクスト首相)時代に幹事長だった枝野幸男さんを推すことを表明しています。参議院議員に回った、鉢呂さんも枝野さん。
岡田グループは、週に1回のペースで、国会周辺のホテルや議員会館内で、コーヒー懇談会を開いています。岡田前副総理、安住淳元財務大臣、玄葉光一郎元外務大臣、鉢呂吉雄元経済産業大臣、中川正春元文部科学大臣、大串博志・民進党政調会長の主要6メンバーは、自主投票として、代表選出後の、民共調整路線を進める主導権を握ることが大事だと一致し、代表選に積極的にかかわらないことにしました。
岡田グループは過去に岡田克也さんだけが代表選に出馬したことがあります。
●連合会長への不信感も。
この背景には、仮に1年4カ月以内の第47回衆院選で、定数465のうち、120から150議席(議席占有率で25%から35%)に戻したとしても、1年10月後にある第25回参院選で、連合の神津里季生会長が自らの影響力を誇示するため、民進党代表の地位に干渉するのではないかとの警戒感があります。この場合、第48回衆院選での政権交代よりも前に追われてしまうことになります。例えば、第25回参院選で議席を大幅に伸ばしながら、「1人区32のうち、民共が15、自公が17で負け越しただろ」などという言いがかりをつけられる懸念はつきまといます。
●今後とも党の存続に腐心。
岡田グループは、主要6メンバーのほかにも、会合ごとに数人が呼ばれて意見交換をしています。
今日は横長の写真ばかりで恐縮ですが、民進党結党大会では、壇上の9人中3人が岡田グループとなりました。その後、代表は変わりましたが、今でも、常任顧問、代表代行、政調会長など主要ポストを占めており、新代表の下でも、一定の影響力を維持する見通し。
[写真]民進党結党大会に並んだ、9人中中央から見て1人左の岡田克也さん、左端の玄葉光一郎さん、右端の安住淳さん、2016年3月、都内、筆者・宮崎信行撮影。
ただ、主要6メンバーのうち4人が、党の選挙対策委員長や、選挙担当代表代行をつとめたことがありますが、2005年郵政解散、2010年ねじれ参院選、2012年政権転落選挙と分が悪いのはたしか。しかし、前回2014年衆院選で、岡田さんが西日本、玄葉さんが東日本を担当し、ほとんど全選挙区で民主党と維新(松野党首)の民維調整を成功。2016年参院選でも、32ある1人区すべてで民共調整に成功したことから、民共調整路線を貫き、ファーストと迎合しないことで、岡田グループは一致しています。党の基盤についての分析がその背景にあります。
毎年代表選をやって、田舎で地域一番高校から東大法学部を出た人が東京で心の余裕を失い搾取されていく様がよく分かった気がしますが、なんとか、民進党の枠組みのまま、第48回衆院選を迎えることになりそうです。
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Miyazaki Nobuyuki
[写真]安倍晋三首相(自民党総裁)、2017年6月、筆者・宮崎信行撮影。
第3次安倍第3次改造内閣の世襲議員率は50%、二世議員率は70%と自民党政権らしく相変わらず高水準ながらも、小選挙区制・公募制によりやや改善の兆しを見せました。
安倍晋三首相(自民党総裁)は、昨夏の参院選後から1年ぶりに、平成29年2017年8月3日(木)内閣改造しました。第3次安倍第3次改造内閣となりました。このメンバーで、予算・税制の概算要求、第194回臨時国会、第48回衆院選に突入します。
●世襲議員率は50%(安倍首相含む)で、麻生内閣の67%からは改善、民主党野田内閣は僅か5%だった。
閣僚(安倍首相や公明党出身者含む)20名のうち、二世議員は12名、世襲議員は10名となり、世襲議員率は50%と高率でした。
当ブログ内で以前に計算したときは、下野直前の麻生内閣が「麻生内閣の世襲率は67%、二世率は83%に上昇」。民主党政権の野田内閣では「野田改造内閣の世襲率5%で横ばい、二世率33%」となっていました。民主党の「5%」に比べれば、今度の内閣の「50%」は高率ですが、21世紀自民党では、改善の兆しが出てきました。
当ブログは、世襲議員の定義を、「選挙区(分割、参議院含む)を親(祖父・義父・養父)から継承した議員」、二世議員の定義を、「親が国会議員だった議員」と定義しています。この定義で行くと、世襲率50%、二世率60%。ただ、私は過去に親が県議・首長も二世に含めて計算しています。麻生内閣のときに「二世率83%」と計算したのと同じ計算式では、今度の内閣の二世率は70%となります。
このため、麻生太郎副総理と、野田聖子総務相は、先代の引退から間をおいて立候補しているので、「二世議員だが、世襲議員ではない」と定義しました。松山政司一億総活躍相、小野寺五典防衛相は、県議や首長の親(義父)を持ちます。このため、この4名を「二世議員だが、世襲議員ではない」と定義して計算すると、今度の内閣は「世襲率50%、二世率70%」となります。
●親が地方議員・首長を含めると、自民党幹部は100%二世になってしまう。
これを、与党自民党の「総裁・副総裁・党幹事長・総務会長・政調会長・選挙対策委員長」の6名にあてはめると、世襲率67%、二世率はなんと100%となります。
ただ、今後は親が県議は二世としない方向で計算したいと思います。
盲点は、参議院東京選挙区(定員5ないし6名)で、原元参議院議長から娘婿の中川雅治さんが世襲しており、環境相となりました。また、加藤厚労相も娘婿ですが、娘婿は2人とも大蔵官僚出身ということになります。
中選挙区から小選挙区にかわる過程で、親の引退よりも前に分断地盤から立候補した河野太郎さんが外相となり、これは世襲の強みです。
●とはいえ、自民党も小選挙区公募制で、改善の方向で、たたき上げの斎藤農相は58歳で初入閣。
「非世襲で非二世」の叩き上げは、8名。うち親(義父含む)が県議・首長を除くと6名。公明党を除くと5名になります。とはいえ、1959年生まれの斎藤健農相が初入閣、1960年生まれの小野寺さんが再入閣となりますので、小選挙区で自民党も人材面では間口が広がったといえそうです。
●それでもたたき上げは大変だ、松山一億活躍相の支部は、立候補前後に「松山姓3名」から3800万円借り入れて、今でも2900万円残る。
松山一億相は、参議院福岡選挙区(定数2ないし3)で当選3回。福岡県公報では、自民党福岡県参議院第3選挙区支部の政治資金収支報告書は、2005年12月31日付まで遡れます。このとき、父親で県議だった、松山譲さんが1250万円、その他の松山姓の人物が1250万円前後ずつ貸し付けています。松山姓が合計3800万円貸し付けています。それから10年以上経ちましたが、直近でも、2900万円(松山政司さん本人は除く)。自民党もすそ野が広がりましたが、それでも、福岡のような大きな選挙区から参議院に出るには、大変だなというところです。
●民主党内閣の世襲率5%は忘れないでほしい。
民主党内閣は世襲率が5%でした。民主党菅直人首相(代表)は「菅奇兵隊内閣」と名付けました。世襲議員でなくても、親は立派な人が多く、東大総長、流通最大手創業者、造り酒屋社長、校長、渡辺美智雄後援会長など多士済々でした。世襲でないから、立ち居振る舞いが不安定に見えるという面があったわけで、それで叩くのは、日本人は陰湿だなと感じることもありました。もう昔の話です。
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第48回衆院選(2018年12月までに施行)から使われる、「2015年国勢調査にもとづく、289小選挙区(比例代表とあわせて定数465=過半数233)」の新区割りについて、小早川光郎・区割り審会長(衆議院選挙区画定審議会会長)が、国会の衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正特別委員会で説明しました。きょう、平成29年5月10日(水)の審議は、和やかに行われました。
政府は、来週、平成29年2016年5月16日(火)の定例閣議で「公職選挙法改正案」を決定し、同日中に、国会に提出。今国会で速やかに成立し、第48回衆院選から使われます。仮に政局に使うような議員がいれば、そんな議員はすぐに辞職すればいいのです。
国会審議では、竹本直一委員長が、理事会で協議済みの各党の質問事項を一括して質問しました。ちなみに、小早川光郎会長の名前は「こばやかわ・みつお」のようです。久保信保(くぼ・のぶやす)会長代理も答弁しました。小早川会長は、市区町村の分割が多いことについて、とくに東京23区などでは、一票の格差2倍以内に収めるのがたいへんだったことを、ていねいに答弁。質疑に前後して、竹本委員長が「小早川会長をはじめとする委員のみなさんには大変なご尽力をいただき、重ね重ね、感謝する」と繰り返しました。
羽田孜総理(や、小沢一郎先生、もちろん細川護熙総理ら)が主導した、第40回衆院選最大の争点だった「政治改革」。それを法律化した、平成6年政治改革4法が、23年経った今も通用しており、その改革の正しさが改めて確認できたといえます。
平成6年政治改革4法は、「一人別枠方式」が最高裁判所大法廷が2011年3月25日に憲法違反だと断じられましたが、2020年国勢調査(勧告期限は2022年春か)からアダムズ方式(小数点以下切り上げ方式)を採用することになりました。アダムズ方式の是非については、再び、憲法判断になるかもしれませんが、当面は問題無さそう。また、平成6年政治改革4法での、国民への約束だった、企業・団体献金の廃止は、平成12年改正法以降、骨抜き(総支部なら可能)となっていましたが、再改正の議員立法(筆頭発議者・岡田克也さん)が提出され、今国会の議題となっています。
新区割りについては、総務省のホームページに全部載っています。
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慶應義塾高等学校卒業生の、民進党元防衛副大臣は、週明けの平成29年2017年4月10日(月)に離党記者会見をすることを、メールマガジンで発表しました。同校卒業生のもう一人の民進党元内閣官房副長官は今週自らの派閥を結成しており、それぞれの春を迎えました。
裕福な家庭の男子だけが通う、学校法人慶應義塾の、慶應義塾高等学校。国会議員を717名のうち、同校卒業生25名(男性のみ)を出しており、断然トップ。2位の創価高校の12人、全体3位(国立1位)の筑波大学付属駒場高等学校、全体8位(県立1位の)香川県立高松高校、福岡県立修猷館高校の各々5名をはるかにしのいでいます。
慶應高校卒業25名の党派は、自民党が福田達夫衆議院議員ら20名(統一会派の渡辺美知太郎参議院議員含む)です。与党・公明党が西田実仁参議院議員、無所属が松沢成文参議院議員で、民進党は3名で、上述衆議院議員2名と、大野元裕参議院議員となっています。
上述の2代議士は、秘書として仕えたのは同校先輩の自民党幹部、もう一人は、祖父、父が自民党幹部でした。
民進党。政権転落以後の、4年5カ月の好景気で、ついにバブル期を越え、陸運大手のヤマト運輸は顧客に対して値上げか受け入れ拒否の選択肢をつきつけています。この間の民進党は「名目賃金より実質賃金」「年率換算しないGDPでは民進党政権の方が上」「希望すれば誰でも大学にいける社会」「未来への投資は人への投資」「格差の解消無くして経済成長無し」「即時償却税制は過激な税制」などとお花畑経済学を恥ずかしげもなく続けてきました。
時代から、半歩から一歩弱遅れ始めた民進党。
階級が上の者に対する恨み、ルサンチマンを発散しつつある、民進党が「ころせころせ」と叫びながら、富裕層出身の名望家議員をこれ以上いじめることがないようにのぞみます。
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2009年1月18日の民主党大会で来賓としてあいさつした、大橋光夫さんの回顧録が2月の日経新聞「私の履歴書」で連載されています。
大橋さんはその第21回となる、きょう、2017年2月22日の誌面で、日本経済団体連合会(経団連)を代表して、初めて野党・民主党大会に出席した経緯を明かしました。
大橋さんはきょうの「履歴書」で、「野党の民主党から御手洗会長に招待状が来た。野党の大会に経団連会長が出た例はない。「大橋さん、頼む」と御手洗さんに言われた。党大会の実行委員長は元蔵相の藤井裕久さん。幼稚園から高校まで同窓で彼が3年先輩だ。「俺が頼むんだからとにかく来てくれよ」の一言で断るすべはなくなった」。
党大会のようすは、当ブログ内エントリーから抜粋引用します=このエントリー末尾に全文転載=。
[当ブログ内から関連エントリーの抜粋引用はじめ]
大橋さんは「そこに座っている藤井裕久最高顧問とは70年来の先輩後輩」と自己紹介。さらに昭和電工本社が会場に近いと強調し、「メルパルクは昭和電工のなわばりで、他社は気兼ねして使わない」とし、この会議に来たことの正統性をくりかえし強調しました。
[抜粋引用おわり]
大橋さんはその年の政権交代について、きょうの誌面で、「民主党は与党になった。国民が全幅の信頼を置いての政権交代ではなく、自民党の自壊作用の副産物だった。藤井氏は財務相に就き、経団連との懇談会で、「既存の路線を3分の1変えれば十分だ」と話した。中には「この政権交代は平成の無血革命だ」と有頂天の人もいた。これは危ないと思った」と振り返りました。
名指しは避けながらも、平成の無血革命だと有頂天だった人は、鳩山由紀夫首相(民主党代表)らを批判しました。
藤井さんは、細川内閣と羽田内閣で蔵相をつとめ、新進党の結党から解党まで参画。鳩山さんは細川内閣で官房副長官をつとめましたが、羽田内閣では連立離脱し、自ら野党になりました。
大橋さんは「強い存在感の野党がいないと与党にも国家にも良くない。再起を民進党に求めたい」とする一方、「政党への寄付は社会貢献の一環ともいえるが、業界団体が中心になるべきだと考えている」とし、「経団連の在り方も再考する時期が来た」ともしました。
大橋光夫さんの実父は、大橋武夫さん。議会制度百年史(衆議院・参議院編・大蔵省印刷局発行)の「衆議院議員名鑑」によると、大橋武夫さんは第24回衆院選から第33回衆院選まで連続10回当選。第3次吉田内閣で国務大臣、第2次・第3次池田内閣で労相、第1次佐藤内閣で運輸相をつとめました。
[当ブログ内エントリーから全文引用はじめ]
2009年の民主党大会が18日、東京の「メルパルク」(郵便貯金会館)で開かれ、来賓として経団連政治対策委員長の大橋光夫さんが祝辞を述べました。
大橋さんは昭和電工の会長。1908年創業、旧安田財閥系の老舗メーカー。石油化学製品やアルミニウムなどをつくっていて、連結の売上高は1兆円を超える大企業です。
大橋さんは「そこに座っている藤井裕久最高顧問とは70年来の先輩後輩」と自己紹介。同郷の幼なじみという意味でしょう。さらに昭和電工本社が会場に近いと強調し、「メルパルクは昭和電工のなわばりで、他社は気兼ねして使わない」とし、この会議に来たことの正統性をくりかえし強調しましたが、大丈夫ですよ、大橋さん。民主党は開かれた政党ですから。
経団連「国民の生活が第一。に全く同感」民主党大会
大橋さんは「国民の生活が第一。という精神に全く同感であります」と述べて、民主党との政策懇談の場を持ちたいと提案しました。
「民主党・経団連政策責任者会合(仮称)」は近く第1回協議を持ち、労働、雇用、経済、産業政策における重大な政策決定の場となりそうです。
私は8年半、経団連のお隣の会社(日本経済新聞社)に勤めていました。とはいえ、経団連のことはよく分かりませんが、まさか経団連さんほどのお方が、民主党に口だけ出すってことはありませんよね(^_^)v?
世界を代表するニッポン企業の矜持が試されています。
[当ブログ内エントリーから全文引用おわり]
この記事の本文は以上です。
(C)2017 宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
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[写真]野田佳彦さん、国会内で、2016年12月26日、宮崎信行撮影。
野田佳彦さんは、平成28年2016年12月26日(月)の民進党幹事長としての記者会見で、筆者の質問に答え、
「新進党解党までは新進党です。解党と同時に完全な無所属となりました」
と語りました。
解党を決めた両院議員総会の前日である、19年前(1997年)のきょう、日本新党を創設した、細川護熙元首相らの「先行離党」による、「フロム・ファイブ」 には参加していなかった、との認識を示しました。
野田さんは、第41回衆院選の小選挙区で議席を失い、ノーバッジの前職でした。
野田さんは永田町での新進党分裂の動きとは遠ざかり、細川護熙さんがまとめた「政権戦略会議4党合意書」の署名と第2次民主党結党まで、無所属という、明日をも知れぬ暗闇に耐えていたことになります。
細川さんらの「先行離党」である、フロム・ファイブの結成は、一夜明けて、小沢一郎党首が新進党解党へと崩れ落ちる、引き金になったと考えられています。
(C)2016年、宮崎信行。
[画像]新進党の機関紙「新進」幻の最終回で、今年はこうなるとメッセージを寄せる、小林節慶応大学教授、新進「1998年1月5日付」2面をスキャニングのうえ、トリミングし、スクリーンショット、赤丸は筆者・宮崎信行が加筆。
新進党の機関紙「新進」に、解党後の1998年1月5日付の幻の「110号」が存在していたことが分かりました。
筆者・宮崎信行が23日までに、国立国会図書館で発見しました。
幻の最終回となった新進は、有識者による「1998年を占う 今年はこうなる!」を特集。
ここで、慶応義塾大学教授のコバセツこと小林節さんがメッセージを寄せていました。
小林さんは新進には複数回登場していますが、幻の最終回では大要、次のように語っていました。
「今日ほど政治が国民大衆から忌み嫌われているときはない」
「経済の現状はもはや不況としか呼びようがなく、国民のほとんどが貧しさを予感して不安になっている」
「現政権の無策は彼らの体質に起因するもので直接的には、自社さ野合政権の出現により政治改革がとん挫したことに由来する」
「五五年(ごじゅうごねん)体制と呼ばれる自・社利権談合政治の構造は別名、政・官・業癒着の構造と呼ばれる。市場秩序の維持ひいては「消費者保護」などという国民に対して恩着せがましい口実を立てて国がさまざまな規制にかけることにより、既存の業者が国民に不当に高く商品を売り、そのための規制を担当する官僚がポストを増やし天下り先も確保し、その仕組みの保護者としての族議員が政治献金と票を獲得する」
[画像]新進党の機関紙「新進」幻の最終回で、今年はこうなるとメッセージを寄せる、小林節慶応大学教授、新進「1998年1月5日付」2面をスキャニングのうえ、トリミングし、スクリーンショット、赤丸は筆者・宮崎信行が加筆。
--このように、1998年、コバセツさんは日本経済は不況になりかかり、国民が貧しさを予感していると指摘し、自社さ政権による業者、官僚、族議員の癒着構造を問題視しています。
とはいえ、事前インタビュー時点で、新進党に迫りくる危機を察知していたようで、次のような言葉を付け加えています。
「新進党自身が、まず、党としての求心力を回復し、外に向かって戦える体制をとることが必要だろう」「そういう意味で、平成10年の日本の政治は新進党次第なのである」--
「貧しさの予感」は、今や、貧しさの実感となりましたが、政官業癒着の談合族議員政治は自公政権でも変わりありません。
幻となったメッセージから、18年後の今夏、小林名誉教授は、次のようなアクションをとりました。
[画像]第24回参院選に「国民怒りの声」から出馬した、小林節さん、政治団体「国民の怒りの声(現・国民の声)」ウェブサイトからスクリーンショット。
18年後、小林節さんは「国民怒りの声」を結党し、第24回参院選全国比例に出馬。46・6万票を獲得しましたが、議席は得られませんでした。
小林教授が指摘した「党としての求心力の回復」はできないばかりか、盛大に自爆してしまった新進党。ただ、平成6年政治改革4法(改正公選法、改正政治資金規正法、政党助成法、衆議院区割り審設置法)はほとんどそのまま受け継がれ、その改革の正しさは実証されました。
1998年の「貧しさの予感」が、「貧しさの実感」となった、2016年末。
39歳以上のすべての日本国民は、新進党解党を許してしまった己の未熟さを深く反省するとともに、もう日本には多くの時間が残されていないと自らを戒めたうえで、国民の怒りの声を代弁する、自民党と民進党による二大政党づくりに邁進しなければなりません。
新進党は、2016年12月31日、解党19周年を迎えます。
(C)2016年、宮崎信行。
このエントリー記事の本文は以上です。
新進党勢が輝きを増しています。
このブログでは言及していませんでしたが、小池百合子さんが東京都知事に当選しました。任期は2020年7月まででしょう。
参院選後には、新進党選挙対策委員長だった二階俊博さんが自民党幹事長に。民進党幹事長には野田佳彦さん、公明党は山口代表、井上幹事長、自由党は小沢一郎代表と、新進党勢の活躍が目立ちます。
とくに小池さんは、2020年ないし2024年にかけて、日本初の女性首相が射程に入ってきました。
ここで名前がありませんでしたが、新進党の友情を見ることがありました。1年前、民主党の岡田克也代表は、どういうわけか党内から「解党論」が出るという、逆新進党状態になりましたが、維新の党の松野頼久代表と気脈を通じて、統一会派にとどめ、民主党を解党せずに、民進党合併につなげました。
新進党を反面教師とした松野さんのすごさが、先月末明らかになりました。松野さんは、解党をにらんで、党の財産を各総支部に交付し、空っぽにしてから解党したのです。
[画像]総務省自治行政局選挙部ウェブサイトから、スクリーンショットのうえ、トリミング。
松野さんは3月の民進党結党大会で「岡田さんはすごい政治家だなと思った」とのことでしたが、松野さんもすごい政治家だと思います。
たまたま、党首の絶対的な命令にしがたい、新進党で数十億円の現金を運んだ職員と、維新で均等に交付する事務をとった職員とも、知っている人ですが、後者の方が晴れやかな表情を感じます。ただ、これやっているさいちゅうは、そうとうピリピリした雰囲気でした。
時代が変わりました。新進党解党日のNHK紅白歌合戦の司会は和田アキ子さんと中居正広さんでした。今月末の紅白では、それから20年たって、おそらく初めて、和田さんも中居さんも出ない見通しです。すこし、時代が変わったのかな。
新進党は解党しちゃったけど、この22年間で、2回政権交代したから、まあよかった、御の字ではないかと感じるようにようやくなりました。
きょう、平成28年2016年12月10日、我々新進党は、結党22年目を迎えました。
(C)2016年、宮崎信行。
民進党は、きょう、平成28年2016年9月15日(木)正午から常任幹事会を都内で開くことを決めました。
午後1時からの、民進党に関するNHKニュース中継を前に、政権交代ある二大政党政治のために必要な措置を講じるため。
このエントリー記事の本文は以上です。