渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

山尾志桜里さん、阿知波吉信さんら1年生理事が野党と折衝 衆院法務委

2009年11月17日 17時16分22秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導


【2009-11-17 衆院法務委 千葉景子法相の所信表明に対する一般質疑】

 きょうの衆院法務委で、自民党の棚橋泰文元国務大臣が質問の中で、鳩山由紀夫首相を「脱税総理」と連呼したことで、審議がストップしました。

 これに関して、滝実法務委員長(奈良4区)が、速記を止めて、理事らと協議しました。1回生の、阿知波吉信さん(岐阜5区)山尾志桜里さん(愛知7区)が与党側理事として、折衝にあたる光景が見られました。

 政務三役の政府入りに伴い、各常任委員会の理事にも1期生が起用されています。理事には、小選挙区で当選していて、かつ一新会に近いとされる議員が起用されている傾向があります。

 理事になると、委員会の理事会に出席しますので、委員会の日程に関する情報を早くつかめるという利点があります。
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【宣言】今国会は様子見させていただきます 会期末大混乱確実な情勢

2009年11月17日 03時20分57秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 当ブログは民主党政権を応援し、二大政党デモクラシーの完成を応援する立場です。

 ①年内の予算の政府原案作成
 ②2月末日までの本予算案の衆院通過(3月末日までの本予算成立)
 ③7月の第22回参院選での民主党単独過半数

 をめざします。

 とはいえ、この第173臨時国会はかつてない異常な状態になっています。

 君子危うきに近寄らず。賢者は世を避く。

 今臨時国会(現在の会期末11月30日)に関して、少なくとも11月27日(金曜日)まで、様子見させていただくことを宣言します。

 17日の衆院本会議で閣法のうち「貸し渋り・貸しはがし対策法案」「インフル対策法案」がようやく趣旨説明されます。それぞれ、財務金融委員会、厚生労働委員会に付託される見通しです。

 しかし、この国会は17日~30日のうち、23日月曜日が祝日となりますので、あと9営業日しかありません。また、本会議や委員会の設定は前日までにしなければいけませんから、職権で設定する(立てる)にしても、27日(金)夕刻にメドを立てなければいけません。8営業日しかないと考えるのが日程国会の逆算のやり方でしょう。

 決戦場は、衆参の総務委員会です。本会議で人事官人事の同意を得て、衆院総務委員会で人事院総裁(政府特別参考人)の出席のもと、給与法改正案の合計7法案を審議します。これを衆参総務委員会で審議し、衆参本会議で可決・成立させる。そして、その後に連立パートナーである国民新党との約束である「日本郵政民営化見直し法案」を、衆参の本会議・総務委で、審議、可決、成立させなければいけません。どう考えても、あと8営業日でできるわけがありません。ないしは強行採決です。

 なぜこうなってしまったのか? はじめから、会期の設定と法案数の絞り込みのグランド・デザインがありませんでした。また、「郵政見直し特別委員会」(定例日平日すべて)を設けるという手もあったのに、やりませんでした。今からでは厳しいでしょう。

 会期の延長か、郵政見直し法案の来年通常国会への先送りのいずれかの政治決断を求められますが、郵政見直し法案の先送りは連立政権では難しいでしょう。

 言うまでもなく、国会対策は小沢一郎さん率いる党本部と山岡賢次さん率いる国対委員会の専管事項です。

 私は、第22回参院選を小沢・山岡体制で闘いたくありません。民主党の総力を引っぱり出す力は、小沢グループ(一新会会員とその先輩、輿石東さん率いる新政局懇談会)を党運営の柱から引きずり降ろしたい。私は自分および民主党のために考えています。

 ですので、今国会の会期末の混乱は確実ですので、この国会は様子見。国会傍聴エントリーは控えめにします。

 自民党としても、第174通常国会は第22回参院選を控えて、会期末での日程闘争はほとんどできませんから、大島幹事長・川崎国対委員長はこの第173臨時会で徹底的に日程闘争に出てくるでしょう。延長国会になれば、12月でも自民党がTVに出られます。国会がなければ、年末年始に自民党がTVに出ることはないでしょう。

 また、民主党国対も自民党国対も11月~12月にかけて、日程国会で激突しても、半年すれば世間は忘れますから、かなり荒いことをしても大丈夫だ、と考えているはずです。疲れますから、一歩退いて見たいと思います。

 仮に第173臨時会の運営に失敗した場合、その責めが小沢幹事長と山岡国対委員長にあるのは火を見るよりも明らかです。

 小沢の息の根を止める最初のチャンスは意外と早く来そうです。それまでは、我慢と様子見と自己研鑽に励みましょう。

重要法案の審議日程巡り、与野党厳しく対立 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

  与野党は16日、重要法案の国会での審議日程を巡って厳しく対立した。

 衆院議院運営委員会は同日、中小企業金融円滑化法案と新型インフルエンザ特別措置法案の趣旨説明と質疑を17日の本会議で行うことを、与党と共産党、みんなの党の賛成多数で決めた。自民、公明両党は「一議案ずつ、丁寧に審議を行うべきだ」と反対したが、民主党などは「国民生活に直結する法案だ」と押し切った。衆院事務局によると、本会議で二つの法案の趣旨説明を行った例はあるが、野党が反対する中で実施するのは異例だという。

 自民党は、衆院議運委の松本剛明委員長(民主)の解任決議案提出も検討したが、16日夕の国会対策委員長会談で、民主党側が「法案審議を丁寧にやっていく」と約束したとして、提出を見送った。審議拒否もしないとしている。

 政府は今国会に、法案12本、条約3本、承認案件2本の議案を提出した。与党は30日の会期末までに、「インフル」「中小企業」の両法案に加え、国家公務員の給与法等改正案(計7法案)、日本郵政グループの株式売却を凍結する法案の成立を目指している。ただ、「インフル」「中小企業」以外の審議日程はメドが立っておらず、今後、強硬な姿勢で国会運営を進める可能性がある

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【速報】イエメンで同胞誘拐 政権交代62日目、初の危機管理

2009年11月17日 01時21分36秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 民主党政権62日目にして、初の危機管理です。

 時事通信によると、イエメンで、日本人同胞の技術者が誘拐された、と同国当局が明かしました。

 イエメンですから、石油採掘に関する技術者か、技術支援のために派遣されていた技術者かのいずれかだと推測します。

 幸い、イエメンの隣国のサウジアラビアは、わが国と極めて友好的な地域の「顔役」です。まずは今日中に、外務省政務三役が現地に飛ぶことになると思います。人選は日商岩井マンだった吉良州司・外務政務官(大分1区)を軸に調整が進むと思います。

 前日は、直嶋正行・経産相が「それは知らなかった。失礼しました」とTVカメラの前で謝るという「弱さのディスクロージャー」という危機管理ができました。さすがは直さんだと思います。18閣僚の中で、「官僚の使い方が一番上手い」ともされる直さんだから、所管官庁(内閣府)でない経産省でGDPアップの情報がいち早く入ってきた。しかし、朝8時50分ラジオ・テレビ解禁という「政官とマスコミの掟」を知らなかったので、いち早く情報を出してしまった。とはいえ、月曜日の東京市場が世界の週明けを宣言して一早く取引に入るのは午前9時00分ですから、「あんまり差はない」(直嶋談)が結論だと私も思います。とはいえ、次からは気をつけてくださいね、直さん。

 しかし、これを「危機管理の問題」と位置づけた平野博文官房長官の認識はどうしたことかと思うんです。官房長官会見であれだけ記者が問題視した理由は、「政官とマスコミの掟」破りだぞ、とけん制していたのだと思うのですが。このような「ラテ解禁(ラジオ・テレビ解禁)」時刻を守るのは、記者クラブ所属記者の基本中の基本です。これは、記者クラブの問題点だとは思いません。あれだけのグラフを作って、昼のニュースや夕刊に入れるのは大変な苦労。間違った情報を視聴者・読者に流すよりは、ちょっとばかり早く教えてもらってたっていいじゃない。それが記者クラブの功罪の功だと思います。これは私は本気で思っていますよ。
 
 しかし、直嶋大臣が掟を破ってしまったということが問題の肝だと思うんですが、「危機管理」って大袈裟です、官房長官。

 国内外に関わらず、日本人の生命と財産の保護は日本政府の最大の仕事です。まして、おそらくこの日本人技術者は、石油ないし途上国支援というわが日本国の代表として働いていた方であろうと、現時点で何も情報がないのですが、推測しています。

 空気が冷たくなってきましたが、バケツの水を頭からかぶって、この問題の早期解決を図ってください。ガンバレ、鳩山官邸、ガンバレ、外務省政務三役!!
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直さん、「チェンジ・アンド・アクション」発表 太平洋国家は行動へ! 来年は横浜

2009年11月16日 05時00分00秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
[写真]直嶋経産相、なおしま正行メールマガジン
http://www.naoshima.com/magazine/〉から。

 鳩山由紀夫首相、オバマ米大統領らが出席したシンガポールのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が終わりました。

 来年はいよいよ日本が議長国です。直嶋正行経産相は、2010年11月に横浜市みなとみらい(MM)21地区の「パシフィコ横浜」で開かれる来年の会議のテーマを

 「チェンジ・アンド・アクション」と発表しました。

 突然ですが、ここで英文法講座。

 英語の「A and B」は日本語では「AとB」と翻訳されますが、少しニュアンスが違います。英語の場合は、「Aそして、その後にB」という意味合いになります。A→Bの間には時間の経過があります。

 ですから、「チェンジ and アクション」は、「チェンジ、さあ、そしてアクションだ」という意味合いになります。日本もアメリカもみんな変化した、さあ、いよいよ行動だ!

 2010年は日本外交にとって節目の年です。日本と朝鮮(現在の韓国と北朝鮮)における“条約”の締結100年ですし、日米同盟も50年です。日本は、議長国を2011年のアメリカにバトンタッチしますが、2011年のAPECはハワイで開かれるようです。日米のバトンリレーで、アジア太平洋の時代が幕を開ける。世界の歴史では初めてのことになりますが、いよいよ、アジア太平洋の時代の幕を開ける。そのきっかけになればいいなあ。期待したいところです。

 思えば、私の人生の節目には何度か「パシフィコ横浜」がありました。1994年、大学3年生。胸高鳴せて、二大政党の幕開けを信じた「新進党結党大会」。僕は3階席の右側最前列で見ました。

 1998年新聞記者2年生。日経発祥の地である横浜に赴任してから「パシフィコ横浜」と支局、市役所、県庁を行き来し、みなとみらい21の近況を報じました。日経新聞の2000年前後ののMMに関する記事は9割以上、私が執筆しています。当時既に少なかった「景気の良い記事」ということで、これでもかというばかりに日経に「MM21」という見出しを躍らせました。

 第22回参院選に勝って、鳩山首相、岡田外相、直嶋経産相らが米中露をはじめとする世界各国の大統領を迎えてくれれば、わが人生において3度目の「パシフィコ横浜」の登場です。

 未来をしっかり見すえて、新しい1週間を、新しい1日を始めましょう。

APEC閣僚会議 日本、来年のテーマ発表 | 日テレNEWS24

 シンガポールで開かれていたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)閣僚会議は12日、新しい成長戦略を策定することなどを盛り込んだ共同声明を採択し、閉幕した。来年の議長国である日本は、直嶋経済産業相が来年のテーマを発表した。

 2日にわたって行われた会議では、金融危機後の新しい経済の成長戦略を主なテーマとして話し合われた。採択された共同声明では、「持続可能な成長」として、温暖化を防ぎながら経済を成長させるために、省エネ家電などの環境に配慮した製品の貿易を進める計画を承認。各国の事務局に来年の会議で進展の度合いを報告するよう指示している。

 来年の議長国である日本は、直嶋経済産業相が来年のテーマを「チェンジ・アンド・アクション」と発表した。日本にとっては、来年の会議でどこまで具体策に踏み込めるかが焦点になる。

 14日からはAPEC首脳会議が開かれる。次の議長国の首脳として鳩山首相がどこまで会議をリードできるのかも注目される。

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直前のお知らせですが・・・今夜の勉強会

2009年11月11日 17時01分11秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 大変直前のお知らせで申し訳ありませんが、今夜、民主党江戸川区議会議員の滝沢泰子さんの「ゾロ目の会」で講師を務めさせていただきます。365日ぶりの登場となりますので、「天気晴朗なれども波高し」民主党と鳩山政権の今後について、お話しする、というよりも話し合わせて頂きたいと思います。

 滝沢さんが後援者に送った案内文です。

  肌寒さを感じる季節になってまいりましたが、お健やかに
おすごしでしょうか?
> 11月は、民主党ウオッチャーである政治ジャーナリストの宮
崎信行氏をお招きし、
> 政権交代の軌跡と展望について、お話をうかがい、一緒に考
える勉強会を開きます。
> どなたでも、どうぞご参加ください。
>
> 『政権交代、その変化の本質と展望』
>
> ●日時 : 11月11日(水)19時 ~ 20時45分 
> ●場所 :
> タワーホール船堀 303会議室(アクセス情報は末尾に記載

> ●講師 : 宮崎信行氏(元日経新聞政治部記者)
>
> 宮崎信行氏略歴
> 1974年生まれ、東京都北区出身。
> 早大政経学部政治学科卒(山本武彦ゼミ)。
> 97年日経新聞社入社、政治部で橋本総理番記者。
> 「山一証券自主廃業」を最初に質問した。
> 98年野党クラブに移り民主党結成、参院選を取材。
> 05年退社。
> 07年に立ち上げたブログ
> 「国会傍聴記by下町の太陽」
> http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog
> は、訪問者が連日1000人を超える。
>
> 申し込みご不要、参加費無料です。
> 当日のお問合せは滝沢やすこ携帯までどうぞ。
>
> タワーホール船堀
> 江戸川区船堀4-1-1 TEL.0356762211
> 地図
>
http://kokomail.mapfan.com/receivew.cgi?MAP=E139.52.5.3N35.40.51.6&ZM=10&CI=R
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小沢幹事長、常任幹事会欠席戦術 与党初の常幹の骨抜き狙う

2009年11月09日 20時16分40秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 鳩山由紀夫代表-小沢一郎幹事長体制で初めての常任幹事会が9日、国会内で開かれましたが、代表、幹事長そろって不在という異常なスタートとなりました。

 常幹は、党大会、両院議員総会に次ぐ民主党の意思決定機関とされています。例えば、今春、名古屋市長選に河村たかしさんを党本部として推薦するかしないかに関心が集まり、党本部外の路上で、中京地区のTVカメラが常幹を終えて出てきたメンバー、例えば前原誠司副代表(現・国交大臣)を取り囲むというシーンが見られました。

 党と内閣の一元化により閣法(内閣提出法案)の事前審査権はありませんが、自民党政権時代の総務会に似た重要な会合です。

 前田武志・常幹議長は前日夜に鳩山代表を総理公邸にたずねています。代表に報告と相談をしたものと見られます。

 政権交代後初の常幹に、党を預かる小沢一郎幹事長が出席しなかったのは、政府外議員である各ブロック選出の常任幹事からの小沢批判に晒されることを恐れた可能性がありますが、それよりも自分の考えが自動的に党の正式決定になるように、役員会を側近で固めると同時に常幹を形骸化するという戦術をとっているのでしょう。

 民主党の党運営は異常な光景が続いています。月曜日に開催されることになった役員会は小沢幹事長が一方的に報告し、了承を得て、30分足らずで終わっている、と報じられています。

 10月30日の両院議員総会は、古賀一成総会長(当時)が「他にご質問、ご発言はありませんか?」との常套句を言わずに、突然閉会しました。

 党の正式意思決定機関ではないものの、マスコミの取材が多い代議士会について、山岡賢次国対委員長は新人議員に「代議士会で発言すると嫌われる」との訓辞を垂れています。

 政権交代前には、北澤俊美副代表(現・防衛大臣)が代表選の有権者に当選前の総支部長を加えるよう提案したり、当時1期生だった小川淳也・四国ブロック常任幹事(現・総務政務官)と藤井裕久最高顧問(現・財務大臣)が「財源論争」を繰り広げるなど談論風発とした雰囲気がありました。

 松本龍・両院議員総会長、前田武志・常任幹事会議長、土肥隆一・代議士会長らは党運営の正常化に骨を折ってください。
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山岡賢次国対委員長が「延長」発言の異例さ

2009年11月06日 13時20分50秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 与党・民主党の山岡賢次・国会対策委員長が6日午前、臨時国会を「延長せざるを得なくなるかも知れない」と述べました。会期末まであと15「営業日」残っている時点で、与党の国対委員長が延長に言及するのは異例だと思います。

 山岡賢次さんは、小沢一郎幹事長の最側近議員です。

 小沢幹事長率いる民主党国会対策委員会は、政府にかわり国会対策を担っています。本来与党の国対委員長は会期内にすべての法案を「あげる」(衆参で審議し、採決し、可決・成立させる)のが「良い国対委員長」です。早めに「延長」発言をすると、野党に攻撃の余地を見せることにつながりかねません。

 山岡さんは、川崎二郎・自民党国対委員長に、民主党マニフェストになかった「永住外国人への地方参政権法案」を今国会に議員立法で提出したいとの考えを伝えました。この法案は小沢幹事長が、民団(在日本大韓民国民団)会長に対して約束しており、7月の参院選での同団体の支持取り付けのねらいがあると思われます。小沢幹事長が今国会提出(成立?)を山岡さんに指示したと思われます。

 一方、山岡さんはきのう5日、菅直人副総理(国家戦略相)から国家戦略室の国会議員メンバーの増員(法案は不要)を要請された際、「小沢幹事長に言ってほしい」と述べたと報じられており、政府と幹事長の取り次ぎ役に不安を持っている可能性があります。山岡さんの唯一最大の権力源である「小沢幹事長とのパイプ」が揺らいでいる可能性があると思われます。

 自民党側からみれば、国会が12月にずれ込んでもらわないと、年内にTVニュースに登場する機会はもうほぼないでしょう。延長(再延長含む)国会で、攻める姿勢をみせないと、1月召集の「第174通常国会」(会期150日間)は、7月の参院選をひかえており、与野党とも「小幅延長まで」の攻防になります。

 小沢グループに所属する山岡さんにはもう一つ懸念があると思われます。12月10日(木)~13日(日)に、訪中団「第16回長城計画」が2年ぶりに実施されます。10日(木)夜の人民大会堂での中国側の夕食会、11日(金)午後の中国首脳と記念撮影会、12日(土)夜の釣魚台迎賓館で日本側主催の答礼夕食会が予定されています。この3つは小沢さんが参加しないと話にならない行事であり、国内を離れることになります。

 延長幅が10日間以上になると、長城計画の日程にかかり、参加人員(最少催行人員100人)が減るうえ、国対副委員長らの国内での留守番が必要になります。

 一新会有力メンバーのうち、2年前は、山岡さんのほか、松木謙公、石関貴史、鈴木克昌、小宮山泰子各国対副委員長や奥村展三さんらが訪中しています。参院では佐藤公治副幹事長、米長晴信参院国対副委員長らが参加しています。一新会以外で、細野豪志さんも団の責任者の一人を務めました。議席がなかった樋高剛副幹事長は「地元が心配なので」という理由で不参加でした。このメンバーのうち、何人かは国内で留守番をしないといけない格好になります。

 このような背景から、山岡さんは板挟みになって、精神的に参っており、会期を15「営業日」残したきょうの異例の「延長発言」につながったと推測しています。

 一新会はいきなり党内基盤を失いかねない局面になりつつあるようです。

 山岡国対委員長:臨時国会の延長 検討を表明 - 毎日jp(毎日新聞)

 民主党の山岡賢次国対委員長は6日午前、臨時国会(会期末11月30日)について、「延長せざるを得なくなるかもしれない」と述べ、会期延長を検討する意向を表明した。自民党の川崎二郎国対委員長との会談後、国会内で記者団に語った。また、山岡氏は川崎氏との会談で、永住外国人への地方参政権付与法案を今臨時国会に議員立法で提出したいとの考えを伝えた。

 民主、自民国対委員長会談では、山岡氏が人事院人事官の国会同意人事案について、17日に衆院、18日に参院で採決する日程を提示し、川崎氏も了承した。そのうえで山岡氏は国家公務員給与法改正案の成立が会期末の30日になるとの見通しを伝えた。

 山岡氏は記者団に「ギリギリの綱渡りの日程だ。(会期延長して法案を)仕上げるか、継続にするかの選択を迫られている」と語った。

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◎「嘉手納統合案」は「15年後に国外移転」 報道ステーション報じる

2009年11月06日 00時18分56秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 沖縄本島の辺野古沖の埋め立てに着手せず、米海兵隊「普天間基地」を米空軍「嘉手納基地」に統合させるという岡田克也外相の「私案」が、「15年間の暫定的な使用を経て、米グアム・本国に移転する」という案だった可能性が高まりました。5日夜放送のテレ朝「報道ステーション」が、10月の長島昭久防衛大臣政務官が訪米した際に国防総省に示した可能性が高いとしました。

 

 統合案のペーパーも放送され、沖縄県の宮城篤実・嘉手納町長も国民新党の下地幹郎さん(沖縄1区)から同様のプランの説明を受けていることを明かしました。

 

 この放送に先立ち、岡田外相はカート・キャンベル国務次官補と5日午後、外務省内で会談し、12日からのオバマ大統領来日では、結論を出さないことに合意。とはいえ、来年の日米同盟50年(2010年)に向けて、「できるだけ早期に解決したい」(岡田外相)との認識で一致しました。

 民主党は総選挙マニフェストで、「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」と公約していますが、県外・国外移設は盛り込んでいません。

 沖縄本島では、普天間は都会、嘉手納は田舎に位置します。都会の普天間をしめたうえで、15年間嘉手納に統合し、グアムなど国外に移設した場合、沖縄の負担は軽減します。国内政治としては、普天間基地の民間地権者や、基地で働く日本人労働者には配慮が必要です。

 ひとつ余計なことを書きます。報ステは岡田外相の父が創業し、兄が社長を務める「イオン」がスポンサーのひとつです。それゆえか、岡田さんを支えようという姿勢が時折、見受けられます。しかし、それとこれとはまったく別。岡田さんが沖縄の心の原点に立って、頑ななまでに「公」のために身を捧げる、それが「私」の世界である小売業における偉大すぎる父への反発力であることは想像に難くない。岡田さんはあくまでも「公」のために身を捧げようとしている、その政治家としての姿は、周辺自治体の住民の方にも通じると思います。信なくば立たず、外交とは人です、政治とは人です。

 岡田が決めたらどこまでも。僕もまっすぐに、ひたむきに岡田さんについていきます。

普天間:「できるだけ早期に解決」外相が米国務次官補に - 毎日jp(毎日新聞)

 岡田克也外相は5日、米国のキャンベル国務次官補と外務省で会談した。懸案となっている米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題については12、13日のオバマ米大統領の来日時には結論を出さない鳩山政権の方針を伝えたうえで「できるだけ早期に解決したい」と述べた。キャンベル氏は「日米関係は普天間問題だけではない」と応じ、大統領からの「来週の訪日を大いに楽しみにしている」とのメッセージを外相に伝えた。

 岡田外相が計画していた訪米が中止になったこともあり、事実上、大統領来日前の最後の調整となった。アフガニスタン支援や北朝鮮の核問題、地球温暖化や核廃絶などの問題での連携なども日米首脳会談で取り上げることを確認した。

 キャンベル氏は会談後、記者団に「来年の(日米安保改定)50周年に向け、新しい分野についても一緒にやっていきたい。日米はとてもいい協力を築いている」と強調した。【高山祐】

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[有料ブログ]鳩山内閣、衆院予算委を無難に乗り切る

2009年11月04日 22時32分59秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 有料ブログの方に
「鳩山内閣、衆院予算委を無難に乗り切る 政権交代後初めての基本的質疑」
 http://regimag.jp/b/sample/list/?blog=65entry=9859

 をアップしました。

 このエントリーは無料で全文公開としていますので、ご覧ください。

 寒くなってきたし、私の内心での小沢さんへの不満から、だいぶ疲れました。あすはゆっくり休もうと思います。そうやって自分のペースを作って小沢さんを自分の心の外に追いやらないと、小沢支配からの脱却はできないと思います。
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[有料版ブログ]陳情と行事出席依頼は、民主党幹事長室に集約へ その功罪

2009年11月04日 17時04分59秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 民主党は、陳情と行事出席依頼の幹事長室一元化を決めました。これについて、鳩山首相は「連絡がない」と4日の衆院予算委で答弁しています。

 この幹事長室一元化による功と罪について、有料ブログの下のリンク先に書きました。この記事の最後に14人の副幹事長各々の担当府省と、各氏の寸評を入れました。
http://regimag.jp/b/sample/list/?blog=65entry=9855

 有料ブログの方は、現在7人の方にご登録頂いています。きょう時点で、私の発信媒体が、この無料ブログと有料ブログ、ツイッター、Youtubeの4媒体になってしまっています。有料ブログの登録のしかたが分かりにくい面もあるようですが、少しずつ、ご登録の移行をお願いできればと思います。

 民主党内の息苦しさを体現するかのように、私自身も無料ブログでの発言に息苦しさを感じつつあります。私としては、少しずつ、無料ブログでの発信も減らして、他の媒体に集約させていこうと考えています。
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きょうの衆議院予算委員会はツィッターで「解説」しました

2009年11月02日 08時50分23秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導

 政権交代後初めての衆議院予算委員会がきょう(2日)9時から始まります。

 はじめての試みとして、「ツィッター」を使って解説します。

 ツイッターをご覧になってください。

 下↓のアドレス
http://twitter.com/search?q=%23kokkai#search?q=%23kokkai

 または下↓のアドレスです。

http://twitter.com/kokkaiblog

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【有料ブログ記事のご案内】これは見事だ!小沢サキヒト 「蔵出し課税」の揮発油税→「輸入段階」の

2009年10月30日 20時27分00秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
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 これは見事だ!小沢サキヒト 「蔵出し課税」の揮発油税→「輸入段階」の地球温暖化対策税(構想)
http://regimag.jp/b/sample/list/?blog=65entry=9817

 実は鳩山内閣最大の金融通である小沢鋭仁・環境相ですが、これは見事です。

 をアップしました。よろしければ、ご覧ください。(前文は無料です)
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【追記あり】参院本会議、「答弁漏れ」で3分間ストップ 自民党猛抗議で

2009年10月30日 17時40分11秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
【2009-10-30 参院本会議 鳩山総理所信表明に対する各党代表質問②日目】

 30日の参院本会議で、自民党の島尻議員の代表質問に対する福島みずほ国務大臣の答弁で、質問項目に対する「答弁漏れ」があったもようです。

 福島大臣が答弁を終え、自席に戻った際、どうやら自ら答弁漏れに気付いたように見受けられました。江田五月議長に再答弁を求めました。しかし、これに先立ち、議長席から見て右の交渉スペースで、参院自民党と参院民主党の「議場内交渉係」、正確には衆院と違い参院には「議場内交渉係」はいませんので、議院運営委員会の理事ということになりますが、理事らが協議をしており、江田議長は「しばらくお待ちください」と宣言。福島大臣をいったん自席に戻しました。

 この後、“交渉係”が事務総長を通じて、議長に協議結果を伝え、江田議長は福島大臣を再度指名し、福島大臣が再答弁しました。この答弁内容にも参院自民党は納得しなかったようで、なおも協議が続きましたが、結局、ここで終わりました。

 これにより、再答弁も含めて、およそ3分間、本会議がストップするという、TV入りの各党代表質問では異例の事態となりました。

 今後も自民党は民主党が単独過半数を占めていない参院で答弁ミスなどをねらってくるものと思われます。

 自民党政権末期には、答弁漏れを防ぐため、衆参本会議でそれぞれの院の官房副長官がひな壇末席に座り、野党の質問を聞きながらチェックし、質問が終わる頃合いに総理の後ろまで歩いていき、一声かけるのが慣例化していました。

 臨時国会はいいのですが、来年の通常国会もほぼ同じ構成で参院が進みますが、答弁漏れがあると予算審議がタイトになり、年度内成立に赤信号がともる可能性があります。

 衆議院解散を挟んだ第4次~第5次吉田内閣の例を除いて、現行憲法下で本予算の成立が最も遅れたのは、細川内閣です。第129通常国会で衆院提出が平成6年(1994年)3月4日と1ヶ月半遅れ、さらに衆院可決まで3ヶ月を要する異例の展開となりました。4月から暫定予算で対応し、本予算は衆院可決が6月8日、参院での可決・成立が6月23日と大幅にずれ込みました。これが細川・羽田内閣退陣にボディーブローのように効き、政権交代を持続できなかった最大といってもいい要因になりました。

【追記 2009-11-2】

 識者からのご指摘があり、「衆議院解散を挟んだ第4次~第5次吉田内閣の例を除いて、」の一文を挿入しました。【追記終わり】

 しっかり点検、安全運行を心がけて欲しいと思いますが、まずは予算案を1月にしっかり出すことが何より重要です。

 ◇

 参院本会議は答弁時間の長さなどから、大幅に延長され、ずれ込んだ後の午後4時過ぎに「緊急地震速報」が出て、TV画面の2分の1がふさがれた状態になりました。NHKラジオ総合は、国会中継が中断されました。

 乱世を感じます。こういうときこそ、国民の代表は毅然とした態度を示さないといけないと思います。
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「今の民主党はまるで北朝鮮。」村越祐民・衆院議員がツイッターで

2009年10月30日 16時43分01秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 民主党衆院議員の村越祐民さんは、30日午前11時過ぎにツイッターで、「今の民主党はまるで北朝鮮。」とつぶやきました。これに先立つ28日夜8時過ぎには「仕分けチームから外される。意味がわからん。」、同日午前10時には「ああ、わからない。わからない。今国会で、与党は予算委で質疑を行わない方針とのこと。バックベンチャーよ、ベンチウォーマーたれ!」などといった考えを示しています。バックベンチャーとは、英議会用語で、役職のない議員のことです。

 小沢一郎幹事長と山岡賢次国対委員長、松木謙公国対副委員長らによる独断専横の党運営に批判と不満が充満している党内事情をうかがわせました。

 今後、何らかの具体的な行動につながっていくのは確実な情勢だと思います。
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まさに二大政党デモクラシーが幕開け 鳩山総理、「古い体質から飛び出す覚悟でがんばってほしい」 

2009年10月28日 21時08分42秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導

[画像]答弁する前原国交相

【2009-10-28 衆院本会議 総理所信表明に対する各党代表質問】

 まさに二大政党デモクラシーの幕開けを感じさせました。

 鳩山首相(民主党代表)はおととい(26日)の所信表明演説を「あの暑い夏の総選挙の日から、すでに二か月が経とうとしています」と52分間の演説を切り出しました。

 きょう28日、衆院本会議で民主党政権になって初めての、総理所信表明に対する各党代表質問が行われ、野党・自民党から谷垣総裁と西村康稔議員が登壇しました。

 西村議員は脱官僚をめざす政務三役主導の民主党政権を「見せかけの政治主導」と痛烈に吹っ掛けてきました。年金問題からインフルエンザ対策を抱える長妻厚労相を名指しし批判する上で「替わってあげますよ」と皮肉った時には、やはり50年間政権を担ってきた責任政党だなあ、と少しだけ、感心しました。二大政党デモクラシーには、反対党、政権準備党という合わせ鏡が必要不可欠です。

 そして、西村議員は「あの過酷な夏の悔しさをバネに」政権交代をめざして責任野党・自民党を作り上げていく決意を示しました。

 ここの西村議員、初めて演説を聞きましたが手強いな、谷垣総裁が西村議員を幹事長にでも据えたら、これは来夏の参院選は負けるかも知れないな。そういうイメージが沸きました。これが二大政党デモクラシーのメリットです。大学でそれを学んでから、16年経ったきょう初めてそのメリットの恩恵を感じました。そして最初のイメージがこの西村議員の手強さです。

 守備側に回った民主党ですが、谷垣総裁、西村議員の挑発に対して、亀井郵政・金融大臣(国民新党代表)や前原国交相は毅然として、挑発に乗らず、政権政党のあるべき姿を見せました。前原答弁はその前に10分間にわたる長広舌をした閣僚の後だけに新鮮に、頼もしく感じました。

 前原さんの30秒間の答弁には、小選挙区二大政党デモクラシーが、彼の頭というより体に染みこんでいることを感じました。西村議員の演説によると、両者は同じ議員連盟を作っているそうです。とはいえ、質問者が指名しない限り、閣僚は発言(答弁)できないのは当然のルールです。西村議員が前原大臣の答弁の機会をつくったのは、二大政党デモクラシーを作り上げていこうとする気概が両者にある証拠です。事前に相談したことなど断じてないでしょう。

 総理はおとといの所信表明の開始22分前後に、この国は、

 「誰もが誰もを知っている」という共同体、すなわち僕の言葉ではムラ社会は失われて、「誰かが誰かを知っている」という共同体、おそらく鳩山さんの言葉では友愛社会というんでしょうが、このように変わるとの分析と決意を示しました。

 国会という社会もますます「本物が本物を知っている」という社会に変わりつつあります。きょうの答弁で鳩山首相は「西村議員に対しても、古い体質から飛び出す覚悟でがんばってほしい」とエールを送りました。総理は、民主党に対してもこのメッセージを「同時送信」なさったんだろうと感じています。

 まあ、菅副総理の長広舌も、キャラクターですから、あれでいいのかな、という気もしました。それを眺めるひな壇の全閣僚の表情がNHKで流れましたが、それも面白いものでした。全部含めてディスクロージャー、ディスクロージャーです。

tags 鳩山由紀夫 谷垣禎一 亀井静香 前原誠司 菅直人 西村康稔 二大政党デモクラシー 「誰かが誰かを知っている共同体」

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