【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

さあいよいよ(月)9時、馬淵澄夫さんが予算委に登場 自公共に審議復帰のきっかけを与えるな

2011年01月30日 05時47分36秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意

[写真]第1次野党期に予算委員会で質問に立つ馬淵澄夫さん(民主党ホームページ)

 中井洽・予算委員長は、1月31日(月)、2月1日(火)の基本的質疑の開催を、正統な手続きで決定しており、責任政党である民主党、国民新党、社民党は準備を進めています。

 31日(月)の午前9時からのトップバッターはなんと馬淵澄夫さんということで、平成23年度総予算案の編成に取り組んだ閣僚経験者が、今度は政府外議員として国民の前に総予算のフレームをお示ししながら、閣僚の答弁を引き出すというタイヘン興味深い質疑になりそうです。民主党によって、ドンドン日本が良くなっています。

 馬淵さんは、第1次野党期(1998年春~2009年夏)の後半に、予算委員会で、耐震偽装、道路特定財源など、おもにに国交省関連分野で活躍したスター議員です。2008年通常国会では、岡田克也筆頭理事の指揮で、ガソリン値下げに成功しました。政権交代と同時に、国土交通省政務三役(副大臣、大臣)を経験して、国会に帰ってきたばかりです。第1次与党期(2009年夏~)での政府外議員としての質問は初めてになります。党では、仲の良い岡田克也幹事長の下で広報委員長に就任しました。

 馬淵澄夫さんは国土交通大臣としての海上警察権の監督責任をとわれ、参院側で問責決議を受けました。海上に限らず、警察、自衛隊、検察、国税庁などのあらゆる権力を私たち民主党が管理しているということは、片時も忘れてはいけません。捜査令状や、逮捕令状、を出す裁判所だって、最高裁判所の長官や裁判長は私たち民主党が人事権を握っています。その責任を24時間・365日間持ち続けることの大変さを知るというのは、第1次与党期における民主党の最大の任務だと言えると思います。

 それにひきかえ、自公共とみんなの党の4党の無責任ぶりは何でしょう。

 今後、統一地方選までNHK入りの審議は、基本的質疑の2日間、総括質疑の1日、そして、集中審議でおそらく政治とカネと社会保障、外交・安保の3回くらいあるでしょうか。参院でも同じく6回くらいありますが、ご存じのように3月2日までに予算案が衆院を通過すれば、参院の審議は消化試合ですので、野党にとっては貴重な露出の機会です。しかし、NHK出身の安住淳・民主党国対委員長は、野党が出席しなくても、基本的質疑を空回しする方針で、統一選を前にみすみす、チャンスを逃すという大失態を、逢沢一郎、漆原良夫、穀田恵二、山内康一の各国対委員長はおかしてしまいました。とくに公明党に関しては、大阪府議会議員選挙で2~3人以上、愛知県議会議員選挙で1人以上、神奈川県議会でも1人以上の落選者を出しかねない情勢で、参院のドン、白浜一良さんの影響力低下の可能性も出てきました。

 自公共に審議復帰のきっかけを与えず、日程闘争の無責任野党に目に物を言わせてやりましょう。国民生活はドン底であり、55年体制の料亭型裏取引官房機密費国対に染まった自公共はもはや不要です。