【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

あす6日(木)午前10時30分から岡田克也前副総理が国会で質問、「二度と来るな」発言で話題の今村復興相に

2017年04月05日 20時15分16秒 | 岡田克也、旅の途中

 あす、4月6日(木)、岡田克也前副総理が、

 「衆議院東日本大震災復興特別委員会」で質問に立つことになりました。

 岡田さんの登場は、午前10時30分から午前11時10分頃になる見通し。

 衆議院インターネット審議中継

 質問要旨は次の通り。

 ◇

質問要旨:

1. 原発事故、福島復興に対する基本認識

2. 帰還困難区域の除染費用負担
  ・ 特定復興拠点整備の国負担の考え方
  ・ 基本は汚染者負担原則であることの確認

3. 除染特別地域の今後の除染
  ・ 更なる除染の必要性について

4. 今後の福島復興に対する基本的考え方
  ・ 帰還困難区域の避難指示解除の見通し
  ・ 除染費用の全体像
  ・ 今後の追加的除染費用の発生可能性と負担のあり方
  ・ 今後の国民負担のあり方

( 要求大臣等 復興大臣、環境省 )

 ◇

 要求大臣はこれまでは無名だった今村雅弘復興大臣ですが、今週火曜日から有名になりました。定例記者会見で、記者に「出ていけ」と語り、その後、菅官房長官に報告の上、夕刻謝罪しました。

 岡田克也さんも、震災後に党代議士会で1期生から「幹事長はいつでもそこ座ってんだよ」と野次を浴び「誰で今言ったのは(手振りで、立て!)」と語ったことがあります。今村復興相は発言後に衆議院本会議と委員会にのぞみましたが、騒動になってからの国会答弁はあすが初めて。

 今村復興相の記者会見の発言で問題になった部分は以下の通り=(答)が今村大臣の発言=。

復興庁ホームページから抜粋引用はじめ]

(前略)

(問)自主避難の人にはお金は出ていません。
(答)ちょっと待ってください。あなたはどういう意味でこういう、こうやってやるのか知らないけど、そういうふうにここは論争の場ではありませんから、後で来てください。そんなことを言うんなら。
(問)責任を持った回答をしてください。
(答)責任持ってやってるじゃないですか。何ていう君は無礼なことを言うんだ。ここは公式の場なんだよ。
(問)そうです。
(答)だから、何だ、無責任だって言うんだよ。
(問)ですから、ちゃんと責任……
(答)撤回しなさい。
(問)撤回しません。
(答)しなさい。出ていきなさい。もう二度と来ないでください、あなたは。

[復興庁ホームページから抜粋引用おわり] 

このエントリー記事の本文は以上です。 


[きょうの国会]民進党欠席のまま衆法務委で民法改正案(債権法)改正案の審議が5カ月ぶりに再開

2017年04月05日 17時19分47秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

 第193回通常国会の会期は150日間で、きょうは76日目。折り返しとなりました。連休前の4月28日(金)までに与党が予定した法案が衆院を通過するかどうかが焦点となります。

【衆議院法務委員会 平成29年2017年4月5日(水)】

 「民法債権編(債権法)改正案」(189閣法63号及び64号)の審議が昨年12月13日以来、5カ月近くぶりに再開しました。

 民進党はこの日程に反発し、欠席していますが、自民党の鈴木淳司委員長は10分遅れで、民進党を呼びに行かずに、そのまま議事を進行。

 私は個人的には、「融資の連帯保証の公正証書化」の廃案をあきらめてはいませんが、提出時と違って、世論は盛り上がらず、なかなかどうにもならないな、改正を前提に、自分の対応も取らなければいけないなと、思い始めているのが正直なところ。今の日程だと、2019年から2020年にかけて施行されることが予想されます。

【参議院本会議 平成29年2017年4月5日(水)】

 参議院先議の2法案が可決し、衆議院に送られました。

 「不動産特定事業法を改正し、CF(クラウドファウンディング)を拡大する法案」(193閣法44号参先議は、投票総数232、賛成213、反対19で可決し、衆議院に送られました。衆院側は混雑しているので、成立は連休後にずれ込むことは間違いないだろうと推測します。

 「農林物質の規格化JAS法改正案」(193閣法35号参議院先議・参議院修正は、投票総数232、賛成218、反対14で「修正議決」し、衆議院に送られます。徳永エリさんの修正の内容ですが、「知事が大臣にJAS指定を求めた際は、必ず農水省がJAS案をつくって申請しなければならない」という修正のようです。衆院側はJA改革法案があるので、審議入りは遅れることが予想されます。

 これに先立つ、きのうの衆院に続いて、政治資金適正化委員会の委員の指名について議長が一任を取り付けました。議長は岩井奉信さんらを指名しました。

【衆議院財務金融委員会】

 「国際協力協会IDA=世界銀行グループ=法改正案」(193閣法13号)を質疑しました。3年に1度の改正で、第18次増資の0・3兆円出資。採決され、全会一致で可決しました。これで財務省の法案はすべてフィニッシュ。麻生財務相は最後の質問者への答弁で「さきほど共産党の人が海外が、海外が、と言っていたが、海外に住んだ経験無いんだろうね」と揶揄しました。これは2月中旬、この委員会で初めて取り上げられた「森友学園」が燎原の火のごとく前半国会最大の課題となったことから、最後の最後に共産党への皮肉の答弁をしたのでしょう。金融庁が出した2法案が今後審議されますが、この委員会はひと山越えました。

【衆議院厚生労働委員会】

 「地域包括ケアシステムのための介護保険法改正案」(193閣法15号)と「それに対する民進党対案」(193衆法7号及び8号)。質疑をしましたが、採決日程は合意できておらず、次回は未定のまま、散会しました。

【衆議院外務委員会】

 今国会提出の多国間条約7件の承認を求めるの件(193条約4号から10号まで)。民進党の小熊慎司さんは「これまでの質問でも働きかけてきたが、北太平洋漁業委員会の本部が日本に来たことは良かった」と語りました。質疑終局が宣言された後、次回は未定のまま、散会しました。

【衆議院文部科学委員会】

 第一委員室を利用。

 一般質疑として「文科省における再就職問題の調査報告」。松野博一大臣が報告して、それに対する各党質疑がありました。歴代3事務次官らが答えました。

【衆議院農林水産委員会】

 「農業競争力強化支援法案」(193閣法21号)

【衆議院経済産業委員会】

 「廃炉積立金法案」(193閣法9号)

【衆議院国土交通委員会】

 まず一般質疑から。この後、「住宅セーフティーネット法案」(193閣法8号)が趣旨説明されました。生活保護者の民間賃貸住宅の家賃支払いを基礎自治体が代行できる内容です。

【参議院消費者問題に関する特別委員会】

 大臣所信に対する一般質疑。消費者問題に関する対策の樹立、消費者行政の基本施策について。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

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