宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

首相が本会議で「寺田大臣の後任に松本剛明氏を指名しました」も認証式が午前11時なので、斎藤嘉隆参議院立憲民主党国対委員長「あす総務委から」と参議院本会議とりやめ」

2022年11月21日 18時32分31秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]斎藤嘉隆・参議院立憲民主党国会対策委員長、今月1日、宮崎信行撮影。

 住民税非課税世帯5万円が含まれた第2次補正予算案がようやく国会に提出され、衆議院本会議で審議入りしました。法案は「衆本→衆委→衆本→参本→参委→参本」と流れますが、予算案のみは「衆本→参本→衆委」と流れます。そのため、参議院本会議での財政演説とそれに対する各党質疑を行わなければ、衆議院予算委員会に入れません。きょうは、今なお日教組で健全たる影響力で陣頭指揮する輿石東学校の一番弟子の斎藤嘉隆・参議院立憲民主党国会対策委員長が大活躍し、さっそく、本会議の先送りと、それに先立ち参議院総務委員会の開催を確約させました。

【衆議院議院運営委員会 きょう令和4年2022年11月21日(月)】
 午前11時に理事会がセットされていましたが、同時刻に首相は皇居に行き天皇陛下から松本剛明国務大臣の認証を得ました。当然、総務大臣がいないのですから、理事会は2時間半遅れました。本会議は1時間45分遅れで開かれました。

【衆議院本会議 同日】

 先例がないと思いますが、細田博之議長は「この際、内閣総理大臣から閣僚の交代の経緯にかかる発言を求められていますので、これを許します」と議題が加わりました。

 首相は次のように語りました。

 「葉梨法務大臣および寺田総務大臣の辞任に関し、私から申し上げます。先々週、葉梨大臣から政権として様々な懸案を抱える中、軽率な発言によって、今後の補正予算や重要法案の審議に迷惑をかけたくない、身を退きたいと辞任の申し出がありました。また先日タケダ、失礼、寺田大臣から補正予算そして被害者救済法案など重要課題処理の最終段階を迎えているときに自らの政治資金に関する質疑が続くことで悪影響を与えたくないとの辞任の申し出がありました。総理大臣として補正予算審議、被害者救済新法。コロナ対応、当初予算編成等の重要課題に答えを一つ一つ出すことを最優先としそれぞれの辞任を認めることといたしました。そして葉梨大臣の後任には斎藤健氏を任命いたしました。民法改正、旧統一教会による被害者救済などの山積する課題にしっかりと取り組んでまいります。また寺田大臣の後任には、松本剛明氏を任命いたしました。補正予算関連法案の早期成立や当初予算編成さらにはマイナンバーカードの普及、地方活性化やデジタルインフラの整備などの重要課題に全力で取り組んでまいります。国会開会中に大臣が辞任する事態となったことは誠に遺憾であり、私自身任命責任を重く受け止めております。政策に遅滞が生じないよう政府一丸となって国政運営にしっかり取り組むことで職責を果たしてまいります

 この発言に対する質疑はなし。鈴木俊一財務大臣が「ウィズコロナの下社会経済活動の正常化をめざす」と財政演説をしました。これに対する質疑で、公明党の稲津久さんが異例の発言をしました。

 「公明党の稲津久です。私は公明党を代表し、ただいま議題となりました令和4年度第2次補正予算案について質問いたします。質問に先立ち、一言申し上げます。総理から寺田総務大臣の辞任に対し陳謝の言葉がありました。
国会開会中に3人もの閣僚が辞任するという異例の事態となっていますが、総理としての任命責任を重く受け止め、しっかり体制を固めて、今国会の第2次補正予算案をはじめとする課題に取り組まれるようお願いを申し上げます。
質問に入ります
」と述べました。

 1月間に3人の閣僚が辞任ドミノになったのは48年ぶりだそうです。首相の異例の発言は今後も先例として残りそうです。一方、公明党のカメレオン発言はいつのものことで、池田大作さんは立派な方ですが、貧しい家庭に生まれて勉強したからと言って、公明党国会議員団の男性のようにはなりたくない、つくづく軽蔑すべき人間たちだと考えます。

 立憲民主党は異例の1期生、吉田晴美(吉田はるみ)さんが登壇し「総理はご自身が身を退くことも考えるべきだ」と初めて内閣総辞職・退陣論に言及しました。

 本会議は冒頭、弾劾裁判所人事をしました。

 その後、総務大臣が答弁した「NHK平成30年度決算案」「NHK令和元年度決算案」は採決延期動議が出され、延期されました。影響は皆無。

 「PFI法改正案」(210閣法9号)が共産・れいわ反対、自公立維国共有賛成多数で可決し、参議院に送られました。内閣官房・内閣府の閣法はすべて衆議院を通過しました。

 「障害者総合支援法・精神保健福祉法・難病医療法など束ね改正法案」(210閣法17号)は共れ反対、自公立維国有賛成多数で可決し、参議院に送られました

 「薬害C型肝炎被害者給付金特別措置法の延長法案」(210衆法 号)はれ反対、自公立維国共有の賛成多数で可決し、参議院に送られました
 
【参議院本会議 同日】
 午後3時40分に設定されていましたが、取りやめとなりました。

 斎藤義隆国会対策委員長はまさに3時42分、「昨夜の寺田総務大臣の辞任を受けて、本日予定されていた参議院本会議の開会を見合わせることで、与野党合意しました。改めて明日、新総務大臣の所信聴取を受け、その後に本会議を開会して、財政演説に対する質疑を行う予定です 」とツイートしました。

https://twitter.com/saito_yoshitaka/status/1594581883912081411?s=20&t=EAajwFxr1Ml99PzLiqYDiw


 余談ですが、輿石東元民主党幹事長は先日議員会館から地下鉄駅へと86歳とは思わないかくしゃくとした足取りで歩いていましたが、やたら巨大な白い紙袋を手にさげていました。自民党のセンセイだと、あれ何が入ってるんだろうという感じですが、日教組・立憲民主党の重鎮ならば、自民党のセンセイのように変なものは入っていないと思います。元山梨選挙区だから、シャインマスカットの空箱でも回収していたのでしょうか。輿石・竹橋パワーのご指導が求められる、黄金の3年間。若い者になんか任せておけません。

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【速報】岸田文雄首相に「身を退くことも考えるべきだ」と退陣を要求、立憲民主党では初めて

2022年11月21日 15時27分27秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
 立憲民主党の1期生の吉田晴美(吉田はるみ)さん=写真・宮崎信行撮影=は、令和4年度第2次補正予算案の財政演説に対する代表質問で、「身を退くことも考えるべきだ」と語りました。

 原稿は同党国会対策委員会も確認しているもので、野党第1党が退陣を働きかけたのはこれが初めて。およそ100日前の第26回参院選で、岸田文雄首相率いる自民党は改選単独過半数を獲得する盤石の勝利を手にして、「黄金の3年間」に入ったとみられていました。

 以上です。

午後1時からの衆議院本会議ずれ込み確実に 補正予算審議入りの本会議が遅れるのは異例、偽りの地方創生の説明に総務大臣

2022年11月21日 12時56分05秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]内閣府地方創生部局が所管する都市再生特区を使って繫栄する東京駅前大手町丸の内地区で神田川を眺める男性、コロナ禍初期に、宮崎信行撮影。

 サンデー更迭の後、きょう令和4年2022年11月21日(月)午後1時の衆議院本会議を前に、与野党国対委員長が会談。

 きょう国会に印刷製本して提出された「令和4年度第2次補正予算案」の審議で、総務相所管分が多いことから、松本剛明総務大臣がそのまま登壇しての審議を午後1時から始めることは難しいという話になり、まずは議院運営委員会で協議することになりました。

 午前11時設定の衆議院議院運営委員会理事会は、午後1時過ぎにもきょう初めて開会する見通し。

 2007年7月参院選後の衆参ねじれで、安住淳国対委員長代理・玄葉光一郎議運委員会筆頭理事らの民主党体制下ではたびたび衆議院本会議の開始が遅れました。私は、禁足で手持無沙汰の衆議院議院会館をたずねてかなり友達ができてよかったです。その後は国会戦術で衆議院本会議が定刻で始まらないことは皆無な時代にが続いてきました。

 さきほど提出された予算書を読むと、28兆円追加歳出する増額補正で、総務相所管分は1・7兆円の増額とショボい金額。省庁別では小規模になります。

 国会運営が見えておらず、自称側近すら登場しない岸田文雄政権。第2次安倍晋三首相(故人)の「偽りの地方創生」の美名の下に東京・渋谷ばかり特区で繫栄する姿に騙された地方の有権者もまた同罪であり、第20回統一地方選を前に、自民党県議も含めた有権者に対する説明責任が、首相・総務相・地方創生相らにも求められます。

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