ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【国会傍聴記】農業者戸別所得補償法案が参院農水委で審議入り

2007年10月30日 23時59分33秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

【国会傍聴記2007-10-30参議院農林水産委員会】

 民主党が提出した農業者戸別所得補償法案が30日、参院農水委員会で審議入りしました。平野達男さんが趣旨説明に立ちました。平野さんは小沢代表の地元、岩手選挙区選出で、農林水産省職員でした。

 平野さんは「経営の規模、年齢にかかわりなく、意欲を持って取り組む農業者に対し、主要農産物を対象として、農業の再生産の確保、著しく低下した食料自給率の向上、農業・農村の維持・発展を目指す」と述べました。

 経営の規模によって、国が支援する農業者を選別する政府・自民党の「品目横断的経営安定対策」との違いを強調しました。

 農業・農村は、食の生産だけでなく、国土や自然環境の保全や地域社会そのものであり、多面的な役割を担っているとし、

 ・押しつけでない、農業者が主体の農政
 ・意欲をもった農業者が安心して生産に取り組める体制
 ・高齢化を迎える農村の変化に応じた地域主体の農業

の確立を目的としました。
その上で、農業者戸別所得補償法案で、

 ① 食料の国内生産の確保及び農業者の経営の安定を図り、食料自給率の向上ならびに地域社会の維持及び活性化その他の農業の有する多面的機能の確保に資する

 ② 生産数量目標に従って、米、麦、大豆その他政令で定める「主要農産物」を生産するすべての販売農業者に対して、農業者戸別所得補償金の支払いなど、個々の農産物の生産に着目した支援を行う

との内容を説明。

「審議のうえ、速やかなご賛同を」と呼び掛けました。
 今日のところは10分ほどで終わりました。、
 今後は答弁席に民主党、質問席に自民党議員らが座る形式で、議論を深めていきます。

 答弁には7月に初当選した舟山康江さん(山形選挙区)も立ちます。農水省出身ですが、新人としては極めて異例ですから、注目です。

(民主党ニュースを参考にまとめました)
    


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