【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

補正予算案は衆参予算委で審議入り、参議院本会議「物価高対策が対症療法だ」

2022年11月22日 17時09分21秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
 令和4年度第2次補正予算案が衆参予算委で趣旨説明。松本剛明新総務大臣は衆参総務委で所信的あいさつをしました。

 複数の自民党幹部が話しているのでしょうが、毎日新聞電子版が昨夜「年末から新年に内閣改造」というニュースを書いています。前回は8月10日でした。

 週刊文春電子版がきょう岸田文雄陣営の第49回衆院選で宛名か但書が空白の領収書が94枚あると報道。福田康夫首相が宛名が「総支部」と「後援会」を同じ筆跡で書き換えた「偽造」領収書が多数あると問われた福田さんは「その経理担当者は、正直に申しまして、自分は正しいことをやっている、非常に正義感の強い男ですから、正しいことをやっているんだということを思い、やってきたんですよ」(2008年10月10日の衆・予算委)とし病気になってしまったので勘弁してくれと泣きを入れて、民主党が矛を収めました。今回は空白なので、ずっと非常識です。禁固3年か罰金50万円。需要がありそうならば、頁を改めて再度書くかもしれません。

【参議院外交防衛委員会 きょう令和4年2022年11月22日(火)】
 「日米防衛協定の改定」(210条約1号)は共産党と沖縄の風が反対し、自公立維国が賛成して承認すべきだと決まりました。本会議緊急上程。 

【参議院本会議 同日】
 「日米防衛協定の改定」(210条約1号)が緊急上程され、賛成多数で承認され、両院承認となりました。今国会の緊急上程はこれが初めてで、条約承認のすべてが議了しました。日米の牛肉セーフガードの計算式にTPPによる豪州産も加える改定。

 本会議では、岸田文雄首相の「閣僚の交代に係る経緯について」の発言がありました。質疑はなし。今後先例になりそうです。

 この後、財政演説とそれに対する質疑がありました。立憲民主党は「岸田インフレと戦う」と第26回参院選に臨み議席を減らしましたが、なお「首相の物価高対策は対症療法だ」と批判を続けました。こちら東京は「失業なき不況」という風情で、直接歳出の効果はもはやなく、団塊の世代の創業者たちは第7波明けで会社を畳み、2か月以上前に解雇通知を受けた従業員が途方に暮れています。

 自民党の西田昌司さんは5年半ぶりに本会議に登壇。「昨年同様の大型補正予算を編成されたことに対して大きく評価いたします」と語りました。矢野康治さんを念頭に「このままでは財政破綻すると前の財務事務次官は語っていましたが、ハイパーインフレの発生も金利の暴騰の兆候もありません。また、急激な円安も収まりつつあります。これらはいかんともしがたい事実です」と語り、財務省の誤った「緊縮脳」を痛烈に批判。西田さんは「日銀が保有する国債については国債の償還も利払いも事実上、国庫に影響を与えていないということになります。この点について、財務大臣を認めたところでありますが、総理のご見解を求めます」と問い、首相はわずかに税金負担があると弁明しつつも、MMT論の正しさに白旗をあげました。

【衆議院予算委員会 同日】
【参議院予算委員会 同日】

 「令和4年度第2次補正予算案」の趣旨説明がありました。衆の質疑は25日(金)8時55分からテレビ入り。

【衆議院総務委員会 同日】
【参議院総務委員会 同日】

 松本剛明新総務大臣の所信的あいさつを聞きました。これに対する質疑は24日(木)9時から衆委で。全く関係ないですが、来月改選の茨城県議の自民党議員45歳が自死されたそうです。定数2に自民党が複数いるパターンでは、筆者の知人も秋田県で若くして亡くなり、弔問した立憲民主党衆議院議員は「定数2で自民2だから長年病気を隠していて逆に寿命が大幅に縮まってしまったようだ」と語っていました。茨城県議自死の理由は分かりませんが、アベノミクス地方創生(とくに特区)の真実として、東京の丸の内・渋谷ばかり栄えていく現実を、第20回統一地方選で自民党県議全員が語るべきだし、語れなければ去るべきだとの私の考えはまったく揺るぎません。

【参議院法務委員会 同日】
 「民法家族法包括改正法案」(210閣法12号)が趣旨説明されました。改正のひとつ「無戸籍児」について著作もある井戸正枝・旧民主党前衆議院議員が「参考人質疑で無戸籍の専門家がいなかった」と衆段階で、傍聴席に押しかけ、筆頭理事が懸念があるとの認識を共有したようです。新旧大臣とも「無戸籍」を「むこくせき」と誤って発音して訂正するケースが数回みられます。

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