渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

斉藤鉄夫・公明党新代表「竹谷とし子代表代行は私と同格の立場」とサプライズ人事、民自公3党合意派で「熟議の国会」力量アピール

2024年11月09日 14時28分03秒 | 214臨時215特別216臨時石破熟議
 代表落選に伴う、公明党第16回臨時全国大会は、中央幹事会の「斉藤鉄夫代表案」を拍手で承認して、正式就任しました。斉藤新代表は、空席だった代表代行に、竹谷とし子参議院議員1名をあて、挨拶で「新しい時代に女性の力は欠かせません。これからは代表と同格の立場で戦っていただきます」と語りました。事実上の「斉藤・竹谷共同代表」だと強調しました。「竹谷代表代行」はこれまで報じられておらず、サプライズ人事となりました。

 斉藤代表は、広島3区選出で、11期・30年以上連続当選しています。竹谷共同代表は斉藤代表より18学年後輩で、東京選挙区で3期14年となります。来夏は非改選。

 斉藤さんは、野田佳彦内閣の3党合意で、民自公の税制協議を担当。この際、「消費税に複数税率をもうける」との法文や与党・藤井裕久、野党・自民の野田毅両実務者との合意が決まった直後に、室外で「軽減税率が決まった」と記者団に発言し、公明新聞も「軽減税率」という表現を使いました。このため、食料品8%は消費税法で「複数税率」にもかかわらず、「軽減税率」という表現が巷でもマスコミでも使われています。

 また、郵政造反組が結党した国民新党と民主党は3年3か月一貫して連立政権の道を歩みましたが、郵政民営化法の改正案を成立させてしまうと、党の存在意義がなくなるとして亀井静香幹事長(現・宗教法人ワールドメイト有償顧問)が全国特定郵便局長会を邪険に扱いました。これに業を煮やして野田首相の側近で総務族の武正公一さんが実務者として法案提出に成功。が、それでも全特は納得せず、野党・公明党の斉藤政調会長に直談判し、野党・公明党を主導とした郵政民営化プロセス再改正法が現行制度となるにいたりました。



 このような実績から、斉藤代表は、前日から始まった、公明党と国民民主党の2党だけの政調・税調の協議で、何らかの役回りを発揮したいと以降もにじんでいると考えられます。

 また環境省は、丸川珠代、西村明宏、伊藤信太郎の3人の閣僚経験者が落選してしまいましたが、斉藤代表の誕生で、自民の小泉進次郎、山口壮両議員とあわせて足掛かりを回復させていくことになりそうです。

 斉藤さんは島根県出身で、鉄道が通ると、その後、豊かになるというイメージから鉄道が好きだとしています。私は初当選のときに新進党結党準備会で面識があった議員(同期の冬柴鉄三さんとは逆に小沢一郎氏と行動をともにして直後に若くして死去)に衆議院議員食堂で挨拶した際に、2人組で昼食をとっていた当選1回の斉藤議員が立ち上がって挨拶されたので恐縮したことがあります。

 竹谷さんは北海道のかなりの寒冷地の出身。初出馬の際に、「私は年収5000万円の公認会計士の仕事を捨てて、国会議員に飛び込みます」というような趣旨のスピーチを、東京都内の各所の創価学会の室内集会で語ったようで、そのことが鼻持ちならないという東京創価学会員もいるようです。

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