数年ぶりの流氷との対面を期待していたのだが・・・。オホーツクの海は青海原が広がるばかりだった・・・。
所用で土・日と網走へ行ってきた。
行く前に網走の友人から「オホーツク沿岸に流氷が接岸した」という情報を得、「久しぶり流氷を見ることができる」と喜んだのだが・・・。
網走に着いて直ぐ出迎えた友人に流氷のことを聞くと「いゃ~、一昨日は確かに接岸したんだけど、翌日には沖に離れちゃったぁ~」ということだった。
確かにオホーツクの沿岸を車で走っても流氷は影も形もなかった。
翌日、所用が終わり少し時間があったので、友人が網走市内を案内してくれた。(とは云っても私もかつては一時期網走市民だったことがあり、市内はかつて知ったる我が家の庭的存在なのだが・・・)
「流氷観光船おーろら」の発着場の場所が以前とは変わったということで案内された。
「道の駅」に発着場を併設したのか、発着場を「道の駅」にしたのか、ともかく「道の駅 流氷街道」と書かれた建物の中に発着場はあった。
その建物の展望デッキから見ると、カメラにも写らないほどずーっと遠くの水平線上に流氷を微かに認めることができた。
※ 写真では認めることが難しいが、遠くに白い線のように
なって流氷が見える。
その流氷を「流氷観光船おーろら」で追い求めようとたくさんの観光客が発着場内に列を成していた。
※ 「流氷観光船おーろら」は2隻が大車輪で活躍していましたが…。
いつの頃からだろう。こんなに「流氷」が貴重品になってしまったのは・・・。
かつて冬のオホーツクは当たり前のように流氷で覆われ、白い海原となっていたのに・・・。
私の子どもの頃だったろうか。網走に遊びに行ったときに、網走港近くで流氷が折り重なりうず高くなっていた光景を想い出す・・・。
それがいまや薄っぺらな流氷さえ見ることができないオホーツクの海になってしまった・・・。
冬のオホーツクに青い海原は似合わない・・・。
※ 港内には帰り忘れたようなはぐれ流氷が浮かんでいました。
代わりにというわけではないが、強風に波立つ「濤沸湖」で越冬しているオオハクチョウの群れをカメラに収めてきた。
※ 風の強かったこの日、ハクチョウたちはみんな風上に顔
を向けていました。