旅する醍醐味の一つに“人との出会い”がある。特に一人旅ではその出会い如何が旅全体の印象をも左右する場合がある。今回の旅では果たして出会いは期待できるのか・・・。
旅する楽しさは、風光明媚なところを訪ね歩き、その土地の名物などを味わうだけではない。
その土地の人々と、そしてまた旅する者同士との出会いが旅そのものをより深く、印象深いものにしてくれる。
昨年の沖縄離島の旅では、与那国島の歴史を彩った末裔と、あるいは離島の学校の先生たちや子どもと、ライブハウスのシンガーと、そして民宿の同宿者たちとの出会いがあった。
今回の旅ははたしてどうか?
そのチャンスは昨年の旅のようにはあまり期待できないかもしれない。
というのも、泊まるところは4泊とも同じところ、屋久島や種子島はレンタカーを駆って一人で回る計画だから人との接触がかぎられてしまいそうなのだ。積極的に土地の人たちに話しかけてみようとは思っているが・・・。
一つの期待は「縄文杉」登山である。
今回の「縄文杉」登山はツアーガイドに案内してもらいながら登ることにした。
ということは、何人かでパーティーを組んで行動することになるのだろう。どのような人たちと一緒になるかは当日の朝にならなければ分からない。苦しい登山道を共に行動することで言葉も掛け合い、連帯感も生まれるものと期待している。
そしてもう一つの期待は一人旅であるということだ。
一人であることが否応なく他に話を求めていくことに繋がるのではないかと思っている。そうした中で思わぬ出会いがあればと願っている。
“人との出会い”が旅の色を濃くし、“人との出会い”が旅の味を深くする・・・。