昨年暮に続いて2度目の3D映画体験であった。
私の3D映画への印象がまるで変わってしまうほどインパクトの強い映画だった。3Dの特徴を最大限生かした美しく、迫力ある映像は今後の映画界に大きな影響を与えるのではないかと思えた。
2月4日(木)の17時40分スタートの3D版「アバター」吹き替え版をシネマフロンティア札幌で観た。
凄い人気である。
公開から1ヶ月以上経過しているというのに455人収容のシアター8のチケットは満員売り切れ状態だった。
客層を見てみると若い人たちも多いが、私のような中高年の方がけっこう目立った。
それはこういうことだろう・・・。
ウェブニュースによると、史上最大のヒット作と言われていた「タイタニック」がおよそ1年半かけて売り上げた記録を、わずか39日でそれを超えるという凄いスピードで記録を更新しているということである。
中高年の方々はおそらくそうしたニュースをどこかで入手して「そんな凄い映画ならぜひ見なくちゃ」と駆けつけた人が多いのではと想像する。(私もその中の一人である)
凄い人気の理由が分かったような気がした。
まず、これまでの3次元映画とは次元の異なる奥行きの深さを感じさせてくれることだ。
「観るのではない。そこにいるのだ」というキャッチコピーが誇張とは思えないほどの臨場感を感じさせてくれた。
そして、画面に描かれる自然が美しい。仮想の惑星の衛星パンドラという設定であるが、仮想の星だけに名匠ジェームズ・キャメロン監督が練りに練った現実には有り得ないような自然を映像化させたということなのかもしれない。
ストーリーの設定もこうしたSF映画では常道なのだろうが、有り得ないような設定であるためにかえってキャメロン監督の自由な発想が生かされたと見るべきだろう。
気になる点が一つあった。
それは画面全体が暗く感じられることだ。
それは3D映画を鑑賞する際に使用するメガネにあるようだ。時々気になってメガネを外して画面を見てみると、普通の色調の映画であった。3D映画の宿命なのかもしれないが改善できないものだろうか?
昨年暮に3D映画「クリスマス・キャロル」を観た時は、3D映画に懐疑的なところもあった自分であったが、今回の「アバター」を観てその思いは払拭した。
今後3D映画がどのように発展し、拡大していくのか興味深いものがある。