東京巡り三日目の今日、私は典型的なお上りさんを演じたのだった。「国会議事堂(衆議院)」見学、「日本銀行」見学、そしてランチに銀座の老舗洋食店「煉瓦亭」でのポークカツレツとくれば、これはもう立派なお上りさんである。
昨日、一昨日の私の東京での行動も、他人から見れば十分にお上りさん的行動に見えただろう。しかし、今日の行動と比べるとまだ一つの目的を持った行動だった。
しかし、今日の選択は地方に住むグループや団体が東京に来たときに最も選択しそうなポイントなのでは、と思われる。事実、国会でも、日銀でも、団体さんと一緒の見学となった。
さて、簡単にその印象を記すと…。
最初に訪れた衆議院だったが、正直に言ってガッカリだった。
担当者は定められたコースをただ引率するだけで、何の説明もないのだ。委員会室が並ぶ廊下を通り、本会議場を見て、外へ出て正面から議事堂を見て、ハイ終わりといった感じだった。
当初、見学時間は1時間と伝えられていたのだが、わずか30分で見学は終わってしまった。
あるいは、国会開会中ということで簡略化されたコースだったのかもしれない。
午後に訪れた日本銀行の方は、国会と違い、非常に懇切丁寧だった。
初めに20分ほどの日銀について紹介するフィルムを観た後、20名弱のグループごとに案内担当者が日銀内の各所を説明しながら回ってくれた。(約40分間)
その後、担当者が入れ替わってレクチャールームで約30分にわたって、フィルムとは違う日銀の役割などについて分かりやすく説明してくれた。
国会とは何と違う対応だろう。
銀座の煉瓦亭は明治28(1895)年創業の老舗洋食レストランということでガイドブックなどに紹介されているレストランである。
銀座中央通りの裏通りの飲食店や専門店が並ぶ通りに、歴史を感じさせるような外観で建っていた。
内装はどこにでもある洋食レストランという感じで、特にオシャレという感じでもなかった。
名物メニューのポークカツレツ(1,600円 withライス)は、競争の激しい銀座で110数年生き抜いてきただけに、十分に納得できる味だった。
その後、私はせっかくの機会だったので銀座1丁目から6丁目まで銀ブラ(この表現もかなり古いねぇ)を楽しんだのだが、聞こえてくるのは声高にしゃべり合う中国語ばかり…。なんだか、様変わりした銀座を見る思いだった…。
この日私はこの他に、国会見学を終えた後、日銀見学までの間に「駒込~王子」コースを巡った。(そのレポートは後で)