高層ビルが立ち並ぶ新宿にあって、広大な公園はオアシスそのものといった感じだった。園内の桜もちょうど満開の時期とあって短い時間ながら寛ぐことができた。ただし、由緒ある公園としてセキュリティチェックが厳重な公園でもあった。
当初、新宿御苑を訪れる予定はなかったのだが、ネット上の「お花見人気スポットランキング」で上昇していることを知り、急遽行ってみようと予定に加えたところだった。
4月6日(日)朝一番に駆け付けたところ開園前(開園時間9時)だったが、すでに開場を待つ人たちが並んでいた。
入園料は200円と北大植物園よりは低額なのだが、酒類の持ち込みを禁止しているため、入園の際に職員による荷物チェックが厳しく行われた。
新宿御苑の広さは58.3ヘクタールとのことだが、広さの感覚はなかなか伝わらない。しかし、周囲が3.5キロメートルといわれるとその大きさが想像つくだろう。
新宿御苑は、大きく〔日本庭園〕、〔イギリス風景式庭園〕、〔フランス式整形庭園〕の三つの庭園から成っている。
その中でもやはり最も面積を割いている〔日本庭園〕が見事だった。桜の木も主として日本庭園に多かった。
帰宅してからカメラに収めた写真をチェックしてみると、昨日投稿した三大お花見人気スポットの写真が意外に数も少なく、見栄えの良い写真が意外に少なかった。その点、新宿御苑は桜の木ばかりではなく、さまざまな樹種と共に桜の木があったのだが、私から見るとそれなりに良く撮れていたのではと思う。それでは新宿御苑の見事な桜をたっぷりとご覧あれ!!
[フランス式整形庭園]は、御苑の奥まったところに造成されていた。
目立ったのは、プラタナスの並木である。葉がまだ出ていないプラタナスの木はちょっと異様にも見えたが、葉が生え揃う時期は見事だと思われる。また、整形庭園と称されるように生垣が徹底して人の手を加えた様がそれはそれで見事だった。
そして御苑の中央部分に位置するのが〔イギリス風景式庭園〕である。解説によるとゆったりと、広がる芝生と自然のままにのびのび育った巨樹が特徴であるというのがイギリス風景式庭園の特徴とか…。広々とた芝生が親子や若い人たちが自由に憩っていたのが印象的だった。
この日は天候も良く、花見には絶好の天気だった。多くの人たちが、グランドシートを敷いて食事を楽しみ、あるいはペンチで夫婦仲良く寛ぐ人ありと、都心の中にポッカリと浮かんだオアシスで楽しむ光景を眺めながら、私も心楽しくなったひと時だった…。