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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

コンサドーレ 野々村社長おおいに語る

2014-04-24 16:52:50 | 講演・講義・フォーラム等

 コンサドーレのOBにして、解説者兼タレントとして活躍していた野々村芳和社長はこれまでのコンサの社長とは明らかに違う。コンサの広告塔として、新しい経営戦略の担い手として八面六臂の活躍である。そんな野々村社長の話を聴いた。 

          

 4月21日(月)夜、道新ホールにおいて「2014開幕!コンサドーレトークショー」に昨年に続いて参加することができた。
 トークショーは前半が野々村社長、後半が石井謙伍、宮澤裕樹、上原拓郎の道産子三選手がスピーカーとして登場し、フリーアナウンサーの野宮範子アナが進行を務めた。

 三選手の話も興味深かったが、野々村社長の流れるようなトークには遠く及ばない。
 よってここでは野々村社長の話を中心にレポートすることにする。

 まず、ここまでのコンサの戦いぶりについて、野々村社長は一応の合格点を与えた。主要選手が怪我で欠場する中、上位候補のチームを相手にして4勝2敗2分は戦績も、内容も「まあまあである」と評した。
 そして攻撃はまだまだ課題が多いが、失点が少ない守備については合格点だと…。

 次に自身の変身(社長に就いたことも含めて)について、人生どこで何が起こるか分からない。だからこそ、選手時代も、選手を引退してからも一生懸命に生きてきた。だから選手たちにも今やりたいことを一生懸命やることが大切だと語り続けていると語った。

                  

 HFC(北海道フットボールクラブ)社長として経営的には非常に厳しい状況は変わりないが、いろいろとアイデアを出し合って、積極的な経営を心がけたいという。
 その戦略の一つとして、アジア各国と選手交流を図る中でコンサだけではなく、北海道の人も企業もアジアの繋がるキッカケを作っていきたいという。具体的には昨年はベトナムのレコンビン選手、今年はインドネシアのステファノ選手を獲得し、着々とアジアとの連携しながら経営の強化を目指しているようだ。
 また、マンガのヒーローをモチーフとした「松山光プロジェクト」と称する若手育成プロジェクトも具体的な取り組みを開始したという。
 さらに、元日本代表の小野信二選手を獲得したのも、彼の加入が戦力上の効果を狙うとともに、メディアの注目を集めることができるだろうという経営戦略上の利点も考慮した獲得だとも語った。

          
          ※ コンサの道産子三選手、左から石井謙伍、宮澤裕樹、上原拓郎の各選手です。

 私が野々村氏の話を聞いて、思いを新たにしたことがあった。
 それは、野々村氏が経営者としてコンサのJ1昇格を切望していると話したことだ。
 サッカーJリーグの場合、J1に属することによって、リーグからの還付金(?)とか、放映権料、あるいは入場料収入などなどJ2とは格段に違っていて、経営的には非常に楽になるということだ。
 私は数日前のコンサ観戦評で「しばらくJ1には上がらない方が良い」的な意見を表明したが、野々村氏の話を聞いてコンサの場合は球団経営の面からも考えなければならないことを痛感したのだった…。

 球団社長として野々村氏がどのように評価されているのか、私には知る由もないが、少なくともこれまでの社長像とは違って、積極果敢な経営ぶりがサポーターたちからは好感をもって迎えられているだろうことは予想できる。その姿勢がぜひとも経営的にもプラスに働いてほしいことを願うばかりである。